イラン石油相は「アルジェリアで開かれる石油輸出国機構(OPEC)の次回会議で、イランは需要と供給のバランスを保つことを目的に、日量150万から200万バレルの減産を提案するつもりだ」と語った。
石油産業広報担当官全国会議に出席したゴラームホセイン・ノウザリー石油相は、記者団に対し「この提案が実現されなかった場合は、2009年上半期にも供給過剰に直面し、その多くが余剰在庫となるだろう」と付け加えた。
同相はまた、「そうなれば来年夏までに、石油価格のさらなる下落に直面するだろう」と述べ、さらに「アルジェリア会議で原油を大幅に減産させる条件は整っている」と語った。
OPEC臨時会議は、石油価格の値動きを検討し、価格のさらなる下落を阻止することを目的に、水曜日にアルジェリアの首都アルジェで開かれる予定だ。この会議の重要な特徴の一つに、史上初めてロシアやアゼルバイジャン、シリア、オマーンといった非OPEC諸国も参加することが挙げられる。
ロシアはこの会議に副首相・エネルギー相を派遣する予定となっている。
アルジェリアのシャキーブ・ハリール・エネルギー相はこれに先立ち、「OPEC13カ国は原油の大幅な減産を実行することで合意に達している」と述べている。
ノウザリー石油相は来年度予算を組み立てるにあたっての石油価格について、「1バレル45ドルが適当だ」と指摘、この数字は石油省側の提案ではないとしつつ、「2009年に〔1バレル〕45ドルに届くという予想は、決して法外なものではない」と語り、さらに「来年度予算における石油価格の上下幅については、現在検討中だ」と述べた。
石油相はまた、ロシアが我が国の天然ガス部門に投資を行う意欲を見せていることについて、「ロシアのガスプロム社と結んだ覚書の中の一項目には、北部アーザーデガーンの開発に同社が参加することが記されている」と述べ、さらに次のように付け加えた。「北部アーザーデガーンの開発計画については、完全な情報がガスプロム社に提供されており、合意が実現されれば、同社は同開発の包括的計画を提示することになっている」。
訳注:水曜日の会議の結果、OPECは220万バレルの減産で合意した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
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