CHP系チャンカヤ区長、「何も着るものが無い女性がチャルシャフ(黒衣)を着用している」
2008年12月26日付 Yeni Safak 紙
http://yenisafak.com.tr/resim/site/carsaf387f57a937da694cby.jpg
共和人民党(CHP)がチャルシャフ(黒色長衣)を解禁することに政党内から様々な解釈が出続けている。党の解禁政策に対し発言を続けているチャンカヤのムザッフェル・エルユルマズ区長は、チャルシャフが時代遅れの服装である事を説明しようと努めていると話した。
東部では多くの地域で、中に着るのにふさわしいちゃんとした衣服がないためにチャルシャフ(黒色長衣)が着用されていると主張するエルユルマズ区長は、公的な場でスカーフが着用されるべきではないと述べた。また、こうした自らの考えは、人々の信仰、民族的出自を彼らが望むままに守りうるものであると述べ、首相の発言に言及し「よしんば政治のために着るとするなら、着るのは政治的主張をするときです。私たちとってはどうでもいいことです」と話した。
「選挙対策」のために共和人民党(CHP)がチャルシャフを解禁しているとし、チャンカヤ区長である自らついて検察に起訴を申し立てる方向で非難していると語るエユルマズ区長は、次のように話した。
「私たちは信仰の場と教育の場のあらゆる要請に応えます。私たちが考えているのは、人間は自らの信仰、民族的出自を望むままに守れるようにすべきであり、誇りを持って話せるようにすべきだということです。しかしスカーフやチャルシャフを着用した人が社会の中の「働く場所」に存在するという話は別です。法律ではっきりと述べているように「行政裁判所、法、ヨーロッパ人権裁判所を含めたすべての条件のなかに、あらゆる公的機関で服装の規程があります。軍隊で顎鬚や口髭を生やした兵隊を見たことがありますか。病院に行ってみてください、ミニスカートやショートパンツをはいた医者を見たことがありますか。警察で、着たいからスカーフを着用していますと話す警官を見たことがありますか?しかし、私たちの友人の一人の婦人警官は仕事を終え、帰宅する際にスカーフをかぶり頭を覆って行くのです。私たちはこのことを細部に至るまできちんと説明しなくてはなりません。人は外では、公共の場では好きな格好ができます。しかし私たちの使命は、そうした服装は私たちの考えでは時代に逆行するもので、「近代的な服装ではない」と説明することです。ご存知でしょうか、東部では多くの地域でスカーフの下に着るのにふさわしい衣服がないために、上にチャルシャフを着用しようとする人々がいるのです。首相が言ったようによしんば政治のために着るのであれば、着るときは政治的主張をするときです。私たちにはどうでもいいことです。私たちの取り組みは、ともかくCHP支持者が私たちに投票するようにすることではありません。我々の中にあるあらゆる政策について、人々にCHPの考えを、決まりを、信条を説明することであり、党員を増やすことです。ここはフリーメーソンのロッジではありません。党員になることを希望するすべての人々に、試用期間(仮入会)があります。党員を希望する人々はまず仮入会をします。そして政党をよく知り、党紀を確認し、それを受け入れます。その後私たちと一緒に政党内で働くのです。こうした人々の中で、ほかの仕事をするときにはスカーフを着用する人が、市議会のメンバーに選ばれたのです。彼女は、市議会という公的な場ではスカーフは着用しません。なぜなら法律でそう定められているからです。市議会を出たあと、着たければシャルヴァルやスカーフを着用するのです。そうした解禁について私たちは非常に適切かつ詳細に人々に説明する必要があります。」
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:15424 )