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イスラエルのガザ地区への流血を伴う空爆は、トルコ国内各地でデモにより抗議された。
イスラエルのガザ空爆のために、様々な市民社会団体がベヤズト広場で行ったデモで抗議した。
デモでは、女性や子どもたちも含む約100団体近くの市民社会団体を代表する人々が、ベヤズト広場を満杯にした。デモは、正午の礼拝の後、ベヤズト・モスクの前で列をなし、攻撃で亡くなったパレスチナ人のための遺体不在の葬送礼拝により開始した。
参加者の中の一部には、ジョージ・ブッシュ米大統領とエフード・オルメルト・イスラエル首相の写真が付いた、一組の靴を結びつけた大きな操り人形を携える者もいた。あるデモ参加者は、パレスチナで使われているケフィエと呼ばれる布で頭と肩を覆った。
デモではパレスチナの旗の他に、「シオニズムは敗北する。抵抗するパレスチナが勝利する」、「パレスチナ人は、ひとりではない」、「イスラエル人とのどんな関係も罪だ」と書かれたプラカードが掲げられ、イスラエルへの抗議のシュプレヒコールが上げられた。
一部の子どもたちは、モスクの塀の前に並び、「アッラーは偉大なり」と叫ぶ様子が見られた。
デモで演説した至福党のイスタンブル県代表サドレッティン・カラドゥマン氏は、15億人ものイスラーム世界がイスラエルの攻撃後に立ち上がったと述べ、この攻撃の原因がイスラーム世界の指導者不在にあると主張した。
カラドゥマン氏は「地球的危機という名の下に、深刻な文明の危機が起こっている。私たちは、人種差別的な帝国主義が巨大な音を立てて崩壊するのを目撃している。抵抗は、流血と涙が止まるまで続く」と話した。
新聞記者でコラムニストのアブドゥッラフマーン・ディリパック氏は、今日、新たに15の県でイスラエル攻撃への抗議が行われたことを明らかにした。そしてイスラエルの残虐行為が終わることが、ムスリムの攻撃も終わらせると述べた。
作家のラマザン・カヤン氏も「イスタンブルでのこの叫びは残酷な行為をする者への警告となり、パレスチナへの吉報となるだろう」とし、パレスチナの正義、自由、信念を表現するものだと語った。
「パレスチナに鈍感に振る舞うすべてのイスラーム諸国を、トルコ政府も含めて私は非難する」とのカヤン氏の言葉に、デモ参加者は、「政府は目を覚ませ。パレスチナを守れ」というシュプレヒコールを上げた。
■ブッシュとオルメルトの操り人形が燃やされた
デモでは、以前のイスラエルによる攻撃で負傷したため、8か月間トルコで治療を受けているマフムードという名のパレスチナ人の若者も参加していること、彼が4年間会っていない、刑務所から釈放されたばかりの兄が昨日のガザ攻撃で亡くなったと知らされたことが明らかにされた。
ブッシュとオルメルトの写真が付けられた操り人形が燃やされたデモでは、礼拝の後、終了した。
デモのため、治安部隊がベヤズト広場とその周辺で大規模な警備体制をとる様子がみられた。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
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