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トルコ・テレビ・ラジオ協会(TRT)は今日(12月29日)から始まるイスラームの神聖な月の一つ、ムハッラム月に、アレヴィー諸派に向けの放送をおこなう。
アレヴィー諸派の宗教指導者や重要人物が断食がおこなわれる12日間にわたってTRTの画面に登場する。ムハッラム月の10日目には3箇所のジェムエヴィから生放送がおこなわれる。
アレヴィー諸派は第4代カリフであるアリーの息子、イマーム・フセインがカルバラーで殉死したヒジュラ暦の第一月の最初の日、つまり今日から12日間の追悼断食を始める。TRTは断食期間中アレヴィー諸派向けの特別番組を放送する。アレヴィー諸派に関するドキュメンタリー、宗教番組、アレヴィー諸派にとってのカルバラーの重要性を説く番組のほかにも、アレヴィー諸派の宗教指導者と専門家らがアレヴィーとは何かについて話し合い、討論をする。
■ 毎日10分間の番組
TRTのイブラヒム・シャーヒン会長の情報によれば、「ムハッラム月10日」という10分間の番組が12日間続けてイフタールの前に放送される。「我々は痛みを追体験する」「カルバラー」という2つのドキュメンタリーはそれぞれ3部構成である。ムハッラム月の最終日には、何百人ものアレヴィー派のアーティストが参加し、アレヴィー・ベクタシ、ジャーファル派の追悼歌が歌われるコンサートが、1月10日のアーシューラーの日にTRTから生放送される。追悼放映も8回、TRTから流れる。朝の時間帯の「日々」という番組には毎日二人の宗教指導者が参加する。8部構成の、「毎日がアーシューラー」という番組も画面に登場する。毎日の通常の放送中にもアレヴィー諸派向けの情報や番組がおりこまれる。
■ シャーヒン会長:1年間、夢に見た。
昨年11月23日にTRTの会長に任命されたイブラヒム・シャーヒンはムハッラム月の放送構成に関して次のように話した。「1年来の夢だった。『TRTはアレヴィー派の視聴者の敏感性になぜ想いをはせないのか。私たちも1日に1時間放送したい』というアレヴィー・ベクタシ連盟のアリー・バルクズ会長の2日前の批判のためではなく、1年間こうした番組について考えてきた。取り組みのうち、3箇所の大きなジェムエヴィにおける撮影も先週終わらせた。TRTは国民のテレビ局であり、すべての人に開かれている。」
■ 3箇所の大ジェムエヴィから生放送
ムハッラム月の10日目にあたる1月7日にはTRTは日中の時間帯にアンカラとイスタンブルの3つの大きなジェムエヴィでのアレヴィー派の様子を生放送でつなぐ予定だ。イスタンブルのハルカルのアーシューラー広場に集まる数千人ものアレヴィー派、ジャーファル派、ベクタシ派が丸1日画面に登場する。メインの夜のニュース番組ではイスタンブルかアンカラのどちらか選ばれたジェムエヴィから放送される。
■ 2月にはアルメニア語のラジオ放送
TRTとアルメニア国営テレビは5ヶ月前に相互協力の同意書にサインした。この同意書によればTRTは2009年の2月にはラジオでアルメニア語放送をはじめる。TRTはその後、アルメニア語のウェブサイトを開設し、1年以内にアルメニア語で放送するテレビチャンネルの開設を目標にしている。
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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:15440 )