イラン治安維持軍道徳安全警察長官「イランにおけるラップ・グループの活動は限定的」
2008年12月14日付 Iran 紙


イラン治安維持軍道徳安全警察長官は、イランで活動するラップ歌手やラップ・グループの数は限られたものに過ぎないと述べた。

 ルーズバハーニー司令官はイラン学生通信の取材に対し、さらに次のように述べた。「イランのラップ・グループには、2つ型が存在する。第一の型には、ラップ音楽に特有の服装や行動、装飾が見られる。他方、第二の型は地下にもぐって活動をしたり、集会を開いたり、パーティーを開いたりしていると言われている。勿論、警察はこれら両方に対して、関係者を発見し次第、問題の調査を行っている」。

 イラン治安維持軍道徳安全警察長官はその上で、「幸運なことに、殺人、体の部位の切断、生き血の飲食など、悪魔崇拝やラップ・グループとの関連で他国において見られるような問題は、わが国では確認されておらず、彼らの服装や装飾が模倣されているに過ぎない」と述べた。

 ルーズバハーニー長官は、全国レベルで行われている指導パトロールについては、「指導パトロールは道徳安全計画の一部を構成するものであり、このことに関しては全体的に成功を収めてきた。実際、一部の大学やイラン国営放送、及びバスィージ抵抗部隊が行った複数の世論調査によれば、85%以上の人が同計画の継続を願っている」と語った。

 同長官は、指導パトロールの実施には問題もあることを認めたうえで、「このことにはソフト面とハード面での問題が一部存在する。勿論、我々は治安維持軍総司令官の命令に従って、この問題の解決に取り組んでいるところだ」と指摘した。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:15450 )