世界はグルジアに示した関心をガザにも払うべき―エルドアン首相発言
2009年01月04日付 Yeni Safak 紙
イスラエルのガザ地区で続けられている虐殺に対し、シリア、レバノン、エジプトに続きサウジアラビアを訪れたエルドアン首相は世界に次のように呼びかけた。
「あなた方がグルジア(の問題)で見せた思いやりを、なぜガザのために示さないのか」
タイイプ・エルドアン首相は、ガザ地区の無防備な子供や女性が銃撃されているのは不正に他ならないとして、グルジア(の問題)で示された思いやりがガザに対しても示されることを呼びかけた。エルドアン首相は、中東周遊の一環で訪れたサウジアラビアのリヤドでのコンタクトのあと会見について評価を下し、メディア 関係者の質問に答えた。エルドアン首相は、イスラエルによる12月27日のガザ爆撃は「人道上の悲劇」であるとして、「初日に185人のパレスチナ人が殺されたことは戦慄するものであった。当然このような悲劇に対して落ち着いていることはできなかった。帯びている職務を果たすために措置を講じた」と述べた。
■ パレスチナは監獄のよう
エルドアン首相は、トルコが国連安全保障理事会非常任理事国であることにも注意を喚起し、この観点から地域の国々との会見が自分たちにとっても重要であると述べた。エルドアン首相は行った会見が前向きな結果を生んでいると述べ、次のように続けた。「彼らもこのプロセスが人道上の悲劇的な出来事であることを認めてい る。なぜなら、圧倒的な武力を使い、爆弾を降らせることによって、ガザ地区の無防備な子供や女性を爆撃していることは不正以外の何物でもないからである。6ヶ月間の停戦が守られ、ハマスはこれにしたがった。しかしイスラエルは通商禁止の解除を受け入れなかった。ガザ地区では人々は開けっぴろげな監獄にいるのに等しい。実際パレスチナ全体がひとつの監獄である。私は、今日繰り返し世界中に呼びかける。あなたがたがグルジア(の問題)で示した思いやりを、なぜここでは示さないのか?国連、アメリカ合衆国、EUの国々とこれ以外の国々もすぐに対処した。ガザでは圧倒的な武力が使われて爆撃されているのに、誰も微動だにしていない。」
■エルドアン首相に敬意を表し、宴
サウジアラビアのアブドゥッラー国王は、エルドアン首相に敬意を表して宴を開いた。それには、アリ・ババジャン外相も出席した。会見でガザでの最近の動向が取り上げられた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:15481 )