辞任―首都ガス会社デミル社長の唯一の正しい行動
2009年01月04日付 Hurriyet 紙

天然ガスによる中毒で亡くなった7人の若者への失言が非難された首都ガス供給株式会社のヴェイセル・カラニ・デミル社長は昨日(3日)、彼の発言を大きく取り上げたメディアを責めて辞任した。

デミル社長は、「事件において落ち度はないが、あらぬ非難を受けた」と主張した。デミル社長は辞任会見で「私の今回の件とまったく何も関係がない人たちが標的にならないために、職を辞する」と述べ、会社と結びつきがあるアンカラ広域都市市長のメリフ・ギョクチェキ氏が地方選挙を目前に控え厄介な状況にならないために辞任したことをほのめかした。

■許しを請う

デミル社長は休日であるにも関わらず、昨日も執務場所に出向き、ギョクチェキ氏を始めとした幾人かの人物と接触した。デミル社長はお昼時間に辞任を発表した。要約すると、以下のように語った。

「記者会見の場で説明したことは、まったく隠れた意図でねじ曲げられ、まったく異なる意味を持たされた。会見の場のある質問に対して、若者らの状況に関連し最も誠意ある形で見たことを語り、『こんな目にはだれにもあってほしくはありません。若者たちは皆それぞればらばらに倒れていました。ある者は床で、ある者はうつ伏せに、ある者は腰から上は裸で。私にもその年頃の子どもが3人います。私も一人の父親です。この事件のトラウマは長い間克服できないでしょう』と述べた。若者らは、着衣しており、普段着であった。一人の若者は、シャツのボタンを腰まで開けていた。この若者はおそらく酸欠で息が詰まり、ボタンを開けたと考えられる。まったく(若者は裸だった)などとは説明しなかった。説明しようとしたのは、こうした悲惨な状況だ。私自身ひとりの父親であることを何度も繰り返したこの感極まった表現が、不快な形でねじ曲げられ、世論に対し、私と若者の家族(遺族)を傷つける形で伝えられたことに憤りを覚える。私の表現がねじ曲げられた結果、遺族に与えた悲しみゆえに、遺族に陳謝する。」

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:15482 )