【ジャーメ・ジャム・オンライン版】セイィエド・モハンマド・ハータミー師は、先日来より側近らに対して、大統領選には出馬しないとの最終的な意志を明らかにしていることが分かった。
ニュースサイト《アレフ》の報道によると、ハータミー政権のメンバーの一人であった人物が、このことについて次のように述べた。「先週はハータミー師の立候補を支持する者たちにとって重大な週であった。しかし残念ながら、改革時代に人気を博した前大統領を次期大統領選に立候補させようという我々の努力は失敗に終わった」。
彼は、大統領選には出馬しないとのハータミー師の決意は最終的なものであり、近日中にも正式に発表されるだろうとしたうえで、「ハータミー師は、タースーアーとアーシュラーの休日〔西暦1月6日と7日〕の前か後に、大統領選には出馬しないという決定を発表するだろう」と語った。
ハータミー政権の高官であったこの人物(匿名希望)は、なぜこのような決定がなされたのかという質問に次のように答えた。「我々は未だこの決定には反対だが、たとえ師が高得票率で絶対的な勝利を収めようとも、大統領となった後、数々の深刻な障害に直面するだろうというのがハータミー師や一部側近が出した結論である」。
彼は、セイィエド・モハンマド・ハータミー師が立候補すれば、同師には約3千万票という過去に例の無い票が集まるだろうと予想し、ハータミー師は選挙の第一回投票でアフマディーネジャード現大統領を大敗させることのできる唯一の人物であるとの見方を示した。
改革派政権時代に高官を務めたこの人物は、次のように付け加えた。「しかし、アフマディーネジャード大統領を負かすことだけが改革派の勝利ではない。ハータミー師がさまざまな障害の中で自らの公約を実現させることができるかどうか、それが重要なのだ。ハータミー師の周りの者たちにはセンシティヴな問題が存在し、そのため自らにもさまざまな困難が降りかかるのではないか、というのが同師の結論だった」。
彼は最後に次のように付け加えた。「セイィエド・モハンマド・ハータミー師自身は、体制の中枢が認める存在であることに疑問の余地はなく、必要な支持も受けられるだろう。しかし、センシティヴな問題をあまり抱えていない人、障碍となるものがあまりない状態で職務を遂行できる人、そういう人が次期大統領選に出馬すべきであるという結論にハータミー師が至ったのも、改革派時代の8年間に一部の集団によってなされた一部の言動にその原因があるのだ」。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
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