原理派内の合意形成:阻害要因はアフマディーネジャード
2009年01月03日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】原理派組織「技術者イスラーム協会」総書記のモハンマドレザー・バーホナルは木曜日、共同会合という形で開かれた、コムでの中央評議会メンバーおよび同協会の各州代表書記らによる会合において、次期大統領選挙での原理派の戦略は次の四点であると発言した。

 バーホナルによれば、第一の戦略は、改革派とくに急進派のグループの政権掌握という夢が現実とならぬよう、原理派が一丸となって努力することである。

 バーホナル総書記は、原理派の第二の戦略を次のように述べた。
「原理主義者らの努力とさまざまな立場を結集すれば、最大限の団結と完璧な合意が実現するであろう。というのも、合意形成は、第9政府およびアフマディーネジャード自身の存在によって不可能となっているからである。アフマディーネジャードと一部の者たちのみが、このこと[原理派内の完璧な合意形成]に反対しているとも言われている。」

 さらにバーホナルは、第10政府(次期政権)が現政権よりも強力なものとなることを、原理派の第三の戦略として挙げ、以下のように発言した。「このことは、アフマディーネジャード[路線]の踏襲を強いるものではなく、アフマディーネジャード[路線]の改革と位置づけることもできるのである。」

 バーホナル国会[第二暫定]副議長は、第10期大統領選に向けての原理派の第四の戦略として、「国民的統一政府」計画【注1】とは根本的に異なる意味での、国民的統一の旗印としての役割を強化する努力を挙げた。

【注1】「国民的統一政府」計画:ナーテグヌーリー前国会議長が提言したもので、原理・改革両派の支持を得られる人物が求められているとの意味で用いられた。選挙戦のなかでは、しばしばこの言葉が取沙汰され、論議を巻き起こしている。

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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:15516 )