カールゴザーラーン紙、発行停止処分に
2009年01月01日付 E'temad-e Melli 紙
同紙は87年10月10日〔2008年12月30日〕付紙面の中で、ガザにおけるシオニスト体制の反人道的犯罪行為を正当な行為であるかのように報じ、パレスチナの防衛に携わる人々をテロ集団として扱った。児童施設や病院に逃げ込み、子供や民間人に対する爆撃と殺戮の原因を作っているとして、彼ら〔=パレスチナの防衛に携わる人々〕の行動を反人道的であると断じた。
このような報道に対し、87年10月11日〔2008年12月31日〕に開かれた監視委員会の会議で、カールゴザーラーン紙がプレス法第6条の規定に違反しているとの意見が委員らから出され、同法第12条補足にもとづき、同紙は発行停止となった。
カールゴザーラーン紙がこれまで発行してきた紙面を見ていただければお分かりのように、本紙はシオニスト体制によるガザでの犯罪行為を受け、記事やレポート、論説や社説の多くを、この恐ろしい犯罪行為を非難するために割いてきました。
例えば、87年10月8日〔2008年12月28日〕付の『パレスチナで新たな大虐殺』とのタイトルの写真入りの一面記事や、〔‥‥〕87年10月9日付の「建設の奉仕者党」のゴラーム・ホセイン・キャルバースチー総書記による『パレスチナのために』と題された論説記事などをご覧下さい。
私たちはこれらの記事の中で、アラブ・イスラーム諸国に対して、この恐ろしい犯罪行為を終わらせるために現実的対応を取るよう、はっきりと求めて参りました。
この欄は、さまざまな政治・市民団体の立場を紹介するためのスペースでした。記事タイトルは『ガザ問題に対する団結強化事務所(アッラーメ支部)〔※急進改革主義の立場をとる学生団体〕の立場』で、イスラエルの犯罪行為に対して批判的な立場を取っていました。
しかしこの記事の後半部分には、パレスチナのイスラーム抵抗運動(ハマース)を批判する内容が掲載されていたため、編集長ならびに発行責任者によって削除されるはずでした。
ところが残念なことに、紙面の最終的な編集の段階で、誤って削除がなされませんでした。このように、今回の記事の内容については、本紙に非が向けられるべきものではありません。
人間としての良心、及びイスラーム的信念に従い、今回のニュース誤信に関し遺憾の意を表明します。当局の意志がいかなるものであれ、抑圧されしパレスチナ国民を守ることが、われわれの責務であると考えております。
しかしそれと同時に、関係当局には今回の件を調査するにあたり、本紙の編集方針ならびに本紙に実際に掲載されている記事・レポート・分析を考慮いただきたく、また公正・公平なご決定をお願いしたく存じます。
( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:15527 )