エルゲネコン大捜査 首都アンカラでは政治家、要人の動きが活発に
2009年01月09日付 Zaman 紙
エルゲネコン関連の最新捜査は、首都アンカラに活発な動きをもたらした。まず、共和人民党のデニズ・バイカル党首は、拘束された人々に対し、「黙って傍観していた人には共同責任がある」と述べた。その後、最高裁判所理事会が会議を開く決定をした。司令官らも参謀本部で一堂に会した。首都アンカラにおける活発な動きは一日中続いた。
タイイプ・エルドアン首相と参謀総長のイルケル・バシュブー陸軍大将は、定例外の会談を行った。首相府は、会談要請が参謀本部側から来たことを明らかにした。これによって、バシュブー参謀総長とアブドゥッラー・ギュル大統領の毎週の定例会談が遅れて始められた。大統領官邸での会談でも、協議事項は退役軍人と現役軍人の状況についてとなった。
首都アンカラは昨日の朝、エルゲネコン捜査の反響とともに目を覚ました。最初の動きは、6時間に及ぶ会議の後、何の発表もしなかった参謀本部で起こった。参謀本部は、毎週金曜日の定例記者会見が今週は中止となると発表した。その後、軍警察総指揮官のアティラ・ウシャク大将が前々から計画していたトラブゾン・ギレスン訪問がキャンセルされたという情報が流れた。同じ頃、最高裁判所理事会も会議を開いた。その会議では守秘義務を犯さないよう、声明を出さないと決議された。
政府でも同様の動きが見られた。早い時間にイスタンブルからアンカラに戻ったエルドアン首相は、まずヴェジディ・ギョニュル国防大臣と面談した。その後、国家諜報機構(MİT)のエレム・タネル事務次官の訪問を受けた。
この時、ギュル大統領と参謀総長のイルケル・バシュブー大将とで毎週行われている定例会談に注目が注がれた。会談は予定では14時開始と公表されていた。バシュブー参謀総長を乗せた公用車は、14時10分頃、大統領官邸に近づいた。しかし、大統領官邸へ向かうと思われていた車は、その向かい側の首相官邸へ入った。予定外の会談は、バシュブー参謀総長の要請で実現した。同参謀総長の大統領官邸での会談の方は、15時15分にずらされた。
同じ頃、大統領官邸では予定外の会談が行われていた。ギュル大統領はベシル・アタライ内務大臣の訪問を受け、エルゲネコン捜査に関する広範な情報を得た。
エルドアン首相とバシュブー参謀総長の二者会談が続く一方で、政府報道官のジェミル・チチェキ氏はあるテレビ番組で討論されたエルゲネコン捜査に関する意見を述べた。彼は全ての人に責任ある行動を取るよう呼びかける一方で、特筆すべき表現を使った。チチェキ政府報道官の「政府は機能している」という言葉は世論に対して「危機はない」というメッセージとなった。首相官邸における突然の会談は、約1時間20分続いた。バシュブー参謀総長は、突然の首相官邸訪問の後、毎週の定例会談のために大統領官邸を訪れる一方、首相官邸からは短い声明が出された。首相府メディアセンターの声明では、会談の要請が参謀総長の側から寄せられたことが明らかにされ、次のように述べられた。
「エルドアン首相は首相官邸で参謀総長のバシュブー大将と会談を行った。参謀総長の要請に応えて実現した会談では、協議事項に挙がっている最新の進展について評価付けが行われた」
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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:15535 )