駐イラクのトルコ特別代表部オズチェリキ氏は、クルド人地域政府大統領兼イラク・クルド民主党(IKDP)党首のマスウード・バルザーニー氏と、イラク大統領ジャラール・タラバーニー氏が党主のイラク・クルド愛国者同盟(IKYB)のコスレト・レスル事務局長と会談した。
トルコ政府は過去一年以上もの間、イラク政策に目に見えるいくつかの変更を行い、外交交渉を全てのグループに対して拡大してきた。
イラクのタラバーニー大統領が、昨年2008年3月に行ったアンカラ訪問は、この点で一つの転換点と受け止められている。地域政府代表のバルザーニ大統領との最初の公式会談は、昨年10月、イラクの首都バグダッドで行われた。ムラト・オズチェリキとバルザーニ両氏の会談は10日の土曜日に、イラク・クルド民主党党首の私邸で行われた。この会談は、アルビルでの「最初の公式会談」という位置づけでもある。しかし地元紙は、オズチェリキ氏が以前にもアルビルでバルザーニ氏と会談したと伝えている。
オズチェリキ‐バルザーニ会談が、イラク中央政府のヌーリー・アル=マリキ首相がクルド地域を訪れる、公式訪問の前に行われた点も重要である。
オズチェリキ・バルザーニー会談では、トルコとクルド地域政府の間での政治および経済的な関係が取り上げられたと報じられている。トルコ政府は、テロ組織PKK(クルド労働者党)の撲滅に関連して、中央政府の他に地域政府にも一定の具体的な期待をもっている。
トルコ政府とクルド地域政府の間の交渉では、アメリカ軍のイラク撤退合意の後、生じるだろう状況についてついても検討されたという。
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( 翻訳者:西山愛実 )
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