クルド語TV開設を受け、ラズの人々もラズ語TV開設の署名運動開始
2009年01月13日付 Milliyet 紙
トルコ・テレビ・ラジオ協会(TRT)のクルド語での放送開始後、ラズの人々がトルコ・テレビ・ラジオ協会に伝わるようインターネットによる署名運動を始めた。運動では母語での放送は、憲法が保証する権利であることが明らかにされた。
トルコ・テレビ・ラジオ協会の新しい局であるTRT6が衛星により24時間クルド語放送を開始した後、母語での放送を望む他の民族集団としてラズ人が声をあげた。トルコ・テレビ・ラジオ協会に伝わるよう始められた運動では、母語での放送は憲法が保証する権利であることが強調された。
運動は、インターネット、ファックス、電話、また手紙によってトルコ・テレビ・ラジオ協会に「母語での放送」の要求を伝えようという目的で、www.lazcayayinistiyorum.azlaguyi.comというアドレスで開始された。運動では、ラズ語がアナトリアで何千年にもわたり話されていたことが指摘された。
「もし世の中にすべての国民が平等に享受可能な権利があれば、母語がラズ語である国民もこの権利を享受しなければならない」と述べられた運動では、「母語を持つすべての人は、法が認める権利を行使すべく、国家機関であるトルコ・テレビ・ラジオ協会へ要求しなければならない」という表現がされた。
■ トルコ・テレビ・ラジオ協会へ批判
運動の上で作成されたインターネットサイトでは、ラズ人がただ東部黒海地方のパザル、アルデシェン、アルハヴィ、ホパのみに住んでいるのではなく、マルマラ地方と大都市にも多数暮らしていることが強調され、この人々が母語で放送されることを要求していることがつたえられた。同サイトは、トルコ・テレビ・ラジオ協会が一週間に三十分間放送する言語の中にラズ語を含まなかったと指摘し、その理由をラズ語とギリシャ語は同じ語族だとする主張を批判した。
先週大統領府を訪問し、アブドゥッラー・ギュル大統領と面会したカフカス協会運営委員会も、トルコ・テレビ・ラジオ協会がチェルケス語放送を実施するという方向の要求を大統領に伝えた。
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( 翻訳者:白石百合子 )
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