学生選抜試験制度、2010年から大幅変更
2009年01月17日付 Radikal 紙

大学入試センター(ÖSYM)理事ウナル・ヤルマアン教授は、2010年から変更が予定されている学生選抜試験制度(ÖSS)の詳細をラディカル紙に明かした。試験は2段階方式となり、5日間にわたって行われる。

大学入試センター(ÖSYM)理事ウナル・ヤルマアン教授は、2010年から変更が予定されている学生選抜試験制度の詳細をラディカル紙に明かした。おととい(1月15日)、学生選抜試験制度の変更問題を審議した高等教育機構(YÖK)全体会議に出席したヤルマアン氏は、会議で審議された報告書について説明した。それによると、2010年は学生選抜試験(ÖSS)は、公務員試験(KPSS)と、1997年2月28日事件以前に運用されていた学生選抜試験制度の混ざったもののようになる。2010年の学生選抜試験は2段階方式で、5日間にわたって試験が行われる予定である。

■ 問題と授業の内容は変更なし

一日の試験に押し込まれていた試験は、複数日となり、試験時間も複数に広がる。ただ、試験に出題される問題や授業の内容に変更はない。

■ 2段階選抜方式で計5日間

試験は2段階、合計5つの試験時間で構成される。4月に実施される一次試験を受けた受験生は、そこで一定の点数を取れば二次試験に進むことができる。足切りの性質を帯びる一次試験で、受験生は数学、理科、文学といった授業で習った基礎的な事項を知っているかが試される。二次試験では、「数学」、「理科」、「文学」、「社会科」の合計4科目を受験する。この試験では1日につき1科目が実施される。合計4日間行われる筆記試験は、6月の最後の2回の週末(土日)が予定されている。「外国語」の試験は6つめの試験として行われる。

■ 試験科目は受験生が決定

どの試験を受けるかは、受験生が自分で決める。文学を修了し、数学の試験で高得点を取るのが難しいとしても、制度的な制限はない。希望すれば全教科を受験することもできる。この制度では、中等教育での内申点が、試験の点数に一定のやり方で追加することが検討されている。

■ 公務員試験と類似

複数の試験が行われ、また、問い・回答の数が多い種類の試験となることから、公務員試験と同じような制度になる。全ての学部が、とりた学生のタイプを決めることができるようになる。ある学部では、生物の得点の比重が高くなり、別の学部では化学の得点が高くなるだろう。学生が望めば、どういう点数配分になるかは公表される。

■ 職業高校は…

職業高校の生徒も新制度の定める枠組みで、希望する科目の筆記試験を受けることができる。高等職業学校への入学は、以前と同様に無試験か、あるいは一次試験の結果によって割り振られる。

■ 「係数」問題で進展

本紙(ラディカル紙)が入手した情報によれば、2010年に学生選抜試験制度が大幅に変更されるだけでなく、2009年にもいくつかの細かい変更がなされる予定だ。2009年の学生選抜試験では高校での専門分野か専門外かで実施されている得点調整は、縮小される。変更が行われると、法学部を希望する理系受験生には係数の障壁があるが、これは2009年の変更によっていくぶん解消される。このため係数の変更と同じく、得点の計算方法も新しく見直される可能性がある。

■ 無試験編入は廃止へ

高等教育機構(YÖK)総会では、職業高等学校が技術系学部に変更されること、またこの種の学校への無試験編入が廃止されることが決定した。高等教育機構の運営委員会メンバー、ドゥルムシュ・ギュネイ教授は、「我々は『無試験編入の2009年廃止に関する法案』を作成しました。今年に関しては臨時条項を設け、認められればこれまで無試験でよかった生徒にも試験を受けてもらいます。(試験を受けるには、受けるが)職業高校から来る学生が高等職業学校のプログラムを選択すれば、点数に関わらず、入学可能です。無試験での入学は職業教育に対する尊厳を揺るがしています。」と語った。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:15593 )