アフマディーネジャード抜きの選挙戦は始まっている:各派代表に聞く大統領選の動向
2009年01月11日付 E'temad-e Melli 紙

早急に立候補表明を!
【ISNA】セムナーン選出議員のモスタファー・キャヴァーケビヤーンは、大統領選への立候補を模索している政治家らに対し、できるだけ早急に出馬の意思を明らかにするよう呼びかけた。

また、各党派や世論と人々に対して敬意を示す意味でも、「立候補宣言を<ファジュルの10日間>(2月上旬)[注]以降に引き伸ばすべきではない」と述べた。

同議員は、「改革派の候補者らの間に権力争いはない」と述べ、「各党とも自分の候補者を最終的な改革派代表候補としたい希望はあるだろうが、われわれの知る限り、権力争いというものは起こっていない」と発言した。(後略)

[注]ファジュル(夜明け)の10日間:1979年にホメイニー師が亡命先のパリからイランへ帰国し、10日後の2月11日にイラン・イスラーム革命が成功したことを記念してこう呼ぶ。

各派の参戦模様、有権者に大きな影響
【ISNA】第7期国会での無所属の原理主義者グループのリーダー、モハンマド・ホシュチェフレは、各政治勢力と政治家は、選挙戦で人々の支持を最大限に得られる候補を力点と戦略としてみている。

対立する二候補もしくは三候補の争いとなる次期大統領選挙に対し各派がどのように支持するかという問題は、有権者の動向に大きな影響をもたらすものとなるだろう。(後略)


アフマディーネジャード抜きの選挙戦は始まっている
【ILNA】現政権に批判的な原理派グループの上級メンバー、サイード・アブーターレブ前国会議員は、以下のように発言する。

アフマディーネジャード抜きの選挙戦は、もう始まっている。原理派の一部を構成している「伝統右派」は、すでにアフマディーネジャード抜きの選挙戦への模索を始めている。このことは、一部の原理主義者たちの発言から明らかである。

また、原理主義者たちの諸会合でもアフマディーネジャードを擁立しない動きが見られる。アフマディーネジャードは、あらゆる批判や非難を受けながら大統領選に出馬する決断ができずにいるからだ。・・・

伝統派が政権内部において持ちうる権力に注目するならば、伝統右派にとっては有利とも不利とも言えない流れが形成されている。ラーリージャーニーは国会で、また、ガーリーバーフとモフセン・レザーイーは国会の外において、すでに指導的立場を確立しているからだ。そして、彼らはいずれも伝統右派より国民の支持を得ているのである。


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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:15605 )