EU加盟のための基準統一プロセスの一環として、イギリスと共同で運営されている「警察苦情に関する外部委員会」は、2004年から2007年の間の苦情を調査した。
警察苦情に関する外部委員会は、入手したデータを「トルコで警察組織に関して寄せられた苦情レポート」の中で評価付けを行った。レポートでは、昨年(2008年)、トルコ国内の警察官100人中8人の割合で苦情を受けており、特にイスタンブルではこの件数が記録的なレベルで増加していることが明らかにされた。同レポートでは、イスタンブルで警察官100人中33人が苦情を受けたことが強調され、以下の評価結果が掲載された。
■毎年15,000件の苦情
トルコ警察組織に関して、毎年、12,000件から15,000件の苦情があり、この数は年々増加している。
こうした苦情は、5,300人~6,300人から訴えられた。つまり、これは1人あたり平均2、3件の苦情を訴えていることになる。
苦情の大多数(90%)は、警察に対するものである。軍警察に対してなされた苦情は、全苦情の6%にとどまっている。
イスタンブルは突出して1人あたりの苦情の割合が多い(10万人で85件の苦情) 。これにヤロヴァ(10万人で23件の苦情)、次にスィノプ(10万人で23件)、そしてアンタリヤ(10万人で21件の苦情)が続いている。
これらの苦情の大多数はイスタンブルで勤務している警察官に関するものである。これは2007年から過去3年間についても同じである。
トルコ全国では、2007年に警察官100人中8人の割合で苦情を受けている。さらにイスタンブルでは、警官100人中33人の割合で苦情を受けており、注意を引いている。2007年、イスタンブルでは平均して警察官3人中1人の割合で苦情が訴えられたことになる。
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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:15619 )