「ガザ23日戦争」でイスラエル敗北
2009年01月19日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】シオニスト体制〔=イスラエル〕の停戦発表という行動は間違いなく、〔最新兵器で〕武装したイスラエル軍に対するガザ市民の23日間にわたる抵抗の勝利を意味する。しかし、パレスチナ人が居住するガザ地区にシオニスト軍が駐留を続け、同地域の封鎖を継続していることから、イスラエル政府がこの停戦で新たな駆け引きを模索していることが浮き彫りになっている。まず何よりもパレスチナ人民と抵抗軍が、そしてそれに続いてその他の世界中のイスラーム教徒たちが、このことに注意を向けなければならない。

 このような中、抵抗運動「ハマース」のファウズィー・バルフーム報道官は声明の中で、シオニスト体制の侵略停止と当該地域からの軍の完全撤退、ガザ地区の封鎖解除、通行路の開放を3つの基本条件として挙げ、いかなる犠牲を払おうとも、シオニスト体制軍の人間が一人でもガザの地に残ることを許すわけにはいかないと発表した。

 ハマース政治局委員で駐レバノン代表のウサーマ・ハムダーン氏は、この停戦は辞意表明したシオニスト体制首相が喫した二度目の敗北であると述べ、最初の敗北は同首相がレバノンで起こした「33日戦争」であったとした。

 同代表は、オルメルト首相が発言の冒頭でシオニスト体制軍はハマースに深刻な打撃を与えたと主張したことに触れ、「しかしながら、首相は最終的に軍の敗北を認め、シオニスト軍は抵抗運動ハマースの捕虜となっているシオニスト兵ギルアード・シャリートを解放することができなかったと発表した」と続けた。

〔中略〕

「シオニスト体制による一方的な停戦はハマースの勝利の証」

 国会の国家安全保障・外交委員会エスマーイール・コウサリー委員はIRNA(イラン国営通信)の取材で、「イスラエル体制、アメリカ、そしてアラブ諸国の裏切り者の首脳たちは、そうと決めればいつでも侵略し罪を犯し、敗北すればいつでも一方的に停戦を宣言できる訳ではないということを、理解すべきである」と述べた上で、「占領者体制によるガザへの野蛮な侵略行為から22日後に発表された一方的停戦は、抵抗を続ける抑圧されしパレスチナ人たちと抵抗運動ハマースにとって、勝利とみなされる」と宣言した。

〔中略〕

「ガザの人々の抵抗がハマースに最大の勝利をもたらした」

 国会の国家安全保障・外交委員会モハンマド・キャラミーラード委員はIRNAの取材で、「国際機関はシオニスト体制による犯罪行為を前にして沈黙していたが、ガザの人々は完全武装のシオニスト体制軍に対して抵抗し、立ち続け、降伏しなかった。そのことが、ハマースとガザ地区の勇敢なパレスチナ人たちに最大の勝利をもたらしたのである」と強調した上で、次のように述べた。「抵抗運動ハマースの殲滅を目的としたシオニスト体制によるガザ攻撃から22日が過ぎ、今やこの作戦の裏で一部の邪悪な裏切り者のアラブ諸国指導者が一役買っていたということが、周知の事実となった」。

 同委員は、ガザでの戦いを終わらせるためにシオニスト体制が発表した一方的停戦では不十分であるとして、次のように述べた。「イスラーム諸国の指導者たちは、ガザの封鎖が解除され、シオニスト体制の軍が撤退するよう努力するべきである」。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15625 )