クルチ元大将、スターTVに出演、「トルコ国軍に対し、政治的に復讐しようとしている」と発言
2009年01月22日付 Milliyet 紙
エルゲネコン捜査の10回目の逮捕劇で、アンカラにある自宅で拘束後、釈放された元国家安全保障評議会(MGK)事務総長のトゥンジェル・クルンチ退役大将は21日晩、逮捕の過程をスターTVでウール・デュンダルとネディム・シェネルに説明した。
トゥンジェル・クルンチ退役大将は、国家安全保障評議会事務総長時代にトルコに設立された、情報を調整する組織のトップを務めたと説明し、「この過程の中で、私はいかなる形でもエルゲネコンという不法組織の存在を知らされませんでした」と述べた。同退役大将は、司法にゆだねられた状況があるということは、このような組織が存在していたことを意味すると述べたが、「しかし、私たちには知らされていなかったのです」と話した。
■「具体的な主張はない」
クルンチ退役大将は、情報が警察本部から国家安全保障評議会に伝達されていなかったことも主張し、「このような不法組織があり、トルコへ害を及ぼす可能性があるのであれば、調整しながら任務が行われるべきです。ある情報員が別の情報員から情報を盗むことがあります。これは高く評価されるためになされてきたことです。そういったことから連携しないようになったのでしょうか、私には分かりません」と述べた。
クルンチ退役大将は、ススルルクとエルゲネコンを結びつけられないでいると述べ、検察庁での尋問で、「裁判中の被告らとどれくらいの頻度で会っていたのか」、そして「電話での会話」について質問されたことを明らかにし、「具体的な主張はありませんでした」と述べた。
■報復をしようとしている
クルンチ退役大将は彼が尋問された理由について、退役軍人であるからと述べ、「今日、トルコではトルコ軍の面前で国民の名誉がもてあそばれています。国民の面前で信頼性を揺るがす努力がなされています。これを司法のせいにしたくはありません」と話した。
クルンチ退役大将は、トルコ軍部は設立からこれまで、やむをえない状況の中で政治に影響を及ぼしてきたと述べ、こう続けた。
「1960年に我々はクーデターを経験しました。その後、3月12日と9月12日の過程を経験しました。そして、2月28日の過程。これらの過程で不当に扱われたと感じた層が、メディアにおいても代表を務めているために、軍部からリベンジし、復讐しようと追っているのです。まるで政治に、そして軍部にリベンジしているかのようです」
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( 翻訳者:釘田遼香 )
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