革命防衛隊司令官「われわれはアフマディーネジャード政権を支持しなければならない」
2009年01月20日付 E'temad-e Melli 紙
革命防衛隊のテヘラン「神の使徒ムハンマド」部隊の総司令官は、「官庁バスィージ〔※革命防衛隊傘下の民兵組織〕は、ヒズブッラー(神の党)的な現政権の成功のために尽力しなければならない」と述べた。
イラン学生通信の報道によると、革命防衛隊第二准将のアブドッラー・エラーギー司令官は月曜日朝、「官庁バスィージ」の新旧総司令官の任命・退任式で演説し、「今日、各省庁はそれぞれの専門能力を活かしながら、バスィージとしての任務を遂行し、前進を続ける必要がある」と述べた。
同司令官は、「今日バスィージに期待されているのは、《ソフトな戦線》で仕事をすることである」とし、次のように続けた。「兄弟たちのなかには、次のように考えている者もいる。例えば、どうして私たちには軍事的な仕事が任されないんだ、といった具合だ。いまや、バスィージの仕事の7割は《ソフトな戦線》にあり、軍事的な仕事は3割に過ぎない。しかも軍事的な仕事の主だったものは、アーシューラー大隊及びアッザフラー大隊が担っている」。
同司令官はさらに、次のように述べた。「今の政権は、偉大なる政権であり、閣僚たちはみなイスラームの戦士たちである。しかし《ホルダード月2日》の時代〔=改革派のハータミー政権の時代〕には、毎日閣僚の誰かが職務放棄をしようとしたり、総辞職をほのめかしたりしたものだ。それゆえ、もしいつの日か同じようなことが起こった場合には、バスィージは現場に乗り込んで、例えばバス運転手のストライキといった出来事に対して必要な措置を講ずることができるよう、準備を整えておく必要があるのだ」。
革命防衛隊のテヘラン「神の使徒ムハンマド」部隊総司令官はまた、「今日、バスィージの任務の基本は《ソフトな戦線》にある」と力説した上で、次のように主張した。「私たちは〔現在の〕閣僚や政権、そしてアフマディーネジャード氏本人を支持しなければならない。なぜならば、最高指導者が現政権を支持しているからだ。私たちもまた、ヒズブッラー的な現政権が成功を収め、人民が希望を持てるよう、閣下〔=ハーメネイー最高指導者〕の指導に従わねばならない」。
同司令官は続けて、カルバラー第4号及び第5号作戦について触れ、「強要された戦争」で行われたこれらの作戦の思い出を振り返りつつ、「戦争の時代、バスィージたちには勇敢さと自己犠牲の精神があったからこそ、敵に立ち向かうことができた。今ガザ〔の人々〕やハマースはこのことに多くを学んでいる」と指摘した。
〔カルバラー第4号及び第5号作戦とは、イラン・イラク戦争で1986年末から87年初頭にかけてイランがイラク南部国境地帯やバスラを占領するために行った戦闘のこと。民兵組織「バスィージ」が大量に動員されたが、多くの犠牲者を生む結果となった〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
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