キプロスギリシャ系住民を殺害したというオルガチの証言、欧州人権裁判所へ
2009年01月28日付 Milliyet 紙

俳優のアッティラ・オルガチは1974年のキプロス平和維持活動の際に捕虜一名を含む10名のギリシャ系住民を殺害したと述べるも、後にそれは彼の脚本であると述べた。しかし南キプロス政府は彼の証言にたいし国際的審判を仰ごうとしている。

南キプロス政府は オルガチの証言を「証拠」と受けとめ、1974年に行方不明となった1468名のギリシャ系住民らの末路を明らかにするため欧州人権裁判所(AİHM)に訴えることを公表し、さらに当件を国連安保理、欧州議会(AP)、さらにはEUにも持ち込む決定を下した。

■ 圧力要素になるだろう
南キプロス政府のデミトリス・フリストフィアス大統領は、昨日27日にペトロス・クリリディス南キプロス検事長を大統領府に召喚し、当件をいかにして国際場裡に持ち込むかについて会合を開いた。情報によれば、会合では、EUでの「トルコに対する圧力」要素としてオルガチの証言を利用できるという考えで合意に達した。
会合後に会見した南キプロス政府のスポークスマンであるステファノス・ステファヌ氏は、「政府は、当問題を欧州人権裁判所に持ち込む予定です」と述べた。
ステファヌ氏は、アッティラ・オルガチの証言が南キプロス議会にも持ち込まれると述べ、この後に当件を欧州議会加盟諸国の議会にも持ち込むことについて作業が行われる予定であると伝えた。南キプロス政府は、さらに当件を国連安保理とEUにも持ち込む予定だと伝えた。

■ 協力の呼びかけ
同氏は、オルガチの証言に関してトルコは協力するべきであると主張し、「欧州人権裁判所に対してトルコには責任があります。我々はトルコが自身の責任を果たすよう期待しています。この件に関しトルコに協力を示してほしいです」と述べた。
2004年8月以降に始まった発掘で、今日までに460名の行方不明者の遺骨が発見されている。この作業でトルコ人32名を含む110名の行方不明者の遺骨の身元が判明している。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:15672 )