文化イスラーム指導相「BBCペルシア語放送は《作戦》を実行しつつある」
2009年01月22日付 E'temad-e Melli 紙


【エッテマーデ・メッリー:ラアナー・ズーレ記者】文化イスラーム指導相は、「BBCペルシア語放送のイランでの放送活動は違法である」と発表した。先週、情報相は同局の〔テレビ〕放送開始に対して、「こうした放送活動は国家の治安を妨害するものである」との見方を示していた。

 昨日の閣議終了後、モハンマドホセイン・サッファール=ハランディー文化イスラーム指導相は、BBCペルシア語放送の放送活動は違法であると発表し、「国内でこの放送局に協力した者は困難に直面するだろう」と強調した。サッファール=ハランディー文化イスラーム指導相はまた、「この放送局の企画の裏には、善意ではない何ものかが存在する」と述べた。

 文化イスラーム指導相は、国内の一部当局者が「テヘランにおけるBBCペルシア語放送の活動は違法である」と指摘していることに触れ、テヘランのBBC英語放送を経由してBBCペルシア語放送の番組が制作されていることについて、「BBC英語放送が現在合法的に保有している機会を悪用し、BBCペルシア語放送のために制作物を提供しているのであれば、当然、法の枠内で取り締りが行われることになろう」と述べた。

 文化イスラーム指導相はこれらの活動に対しては監視が行われていると発表し、次のように述べた。「治安分野の問題、及びそれに関連する諸問題は、情報省高官・関係者によって説明済みである。我々は情報伝達の領域で行われてきたこのような放送局の破壊活動の一例については、こういったメディアで以前活動していた者たちの口から直接聞くことができる」。

 サッファール=ハランディー文化イスラーム指導相は、このようなメディアへの協力は控えるよう国の治安当局及び文化イスラーム指導省が警告を発したことに触れ、次のように強調した。「BBCペルシア語放送の裏には、善意ではない何ものかが存在する。イランを愛する者は、こうした内乱分子から身を遠ざけるべきである」。

 ある記者が文化イスラーム指導相に、テヘランにおけるBBC英語放送とBBCペルシア語放送の活動にはどのような違いがあるのか質問したところ、同相は次のように答えた。「この二つは互いに異なるものである。我々国民の言葉で情報を伝えるメディアはイランの諸問題を主に扱うものであり、その放送活動はBBC英語放送とは異なっている。実際、〔これら二つには〕異なった利用〔目的〕がある。彼ら〔=イギリス〕は《作戦》を実行しつつある。BBCペルシア語放送は《作戦》を実行しているのだ。我々はそのことに無知であってはならない」。

 文化イスラーム指導相はさらに、イギリスがイランにおいて数々のスパイ活動を行ってきたという過去の前歴に言及し、「彼らには国内で〔分離主義的な〕《流れ》を作り、分裂を煽っては、国の安全保障を混乱させてきたという悪しき前歴がある」と述べ、「彼らが行っていることは情報操作であって、自由な報道などではない」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15685 )