ハータミー「もしムーサヴィー氏が何らかの理由で出馬しないなら、私が出馬する」
2009年02月01日付 E'temad-e Melli 紙

セイエド・モハンマド・ハータミー師はゴム市民各層を前に、再度「われわれの出馬には犠牲や困難がつきまとうだろう」と強調しつつ、「現在の状況は改善されねばならないと、私は確信している。すべての関係者・責任者には敬意を表するし、彼らにはねぎらいの言葉をかけたい。しかし国、革命、そしてイラン国民が有するべき価値は、今よりもっと高いものであると信じている。もっと国に貢献し、社会が抱える問題を軽減させることができたはずだし、今からでもそれは可能だと考えている」と語った。

 ハータミー前大統領はさらに、次のように述べた。「それゆえ、私は力の限り〔選挙戦に〕関わる考えを申し上げた。選挙は重要な問題である。国に貢献しなければならないと同時に、現状を変え、〔国政の運営の〕仕方を正さねばならないとも考えている。犠牲とプレッシャーを国民になるべく強いることのないようにしなければならない〔‥‥〕」。

 ハータミー前大統領は自身が選挙に出馬する可能性について、「これまでも述べてきたように、私はムーサヴィー氏が出馬すべきだと考えてきたし、今もそう思っている。彼も危険を感じ取っているだろうし、選挙戦に参戦する用意ができていると思われるからだ」と述べ、次のように強調した。「ムーサヴィー氏がいまの状況で出馬することは、適切なことだと思う。今もこの考えに変わりはない。みなさんにこうして面会する前にも、私は彼と会ってきた。私は彼が出馬すべきだと信じている。もちろん、その他の人に出馬する資格はないとか、出馬しても意味はないとか、そういうことを言っているわけではない」。

 「ムーサヴィー氏には残念ながらまだ決心がついていないように、面会では感じられた。この問題が長引けば、誰の得にもならないと思う。社会に一種の不快感、懸念、不安をもたらすだけだろう。社会全般が、私ないしはムーサヴィー氏を求めているなどと言うつもりはない。しかし社会のかなりの部分が、私たちに期待を寄せていることは確かだ。この期待になるべく早く答えることが必要だ」。

 ハータミー前大統領はこう述べ、さらに次のように強調した。「これから〔選挙に出馬するのかどうか〕事をはっきりさせ、〔社会の〕期待に応えるというのでは、もうすでに遅いのだ。今私が望んでいるのは、ムーサヴィー氏が〔すぐにでも〕決断を下すこと、はっきりと出馬を表明することである。ムーサヴィー氏が躊躇し〔明言を〕避けている理由は、私には十分理解できる。しかしその理由の多くを、私は受け入れない」。

 BARAN(イラン自由・発展・開発財団)の理事長を務めるハータミー師は続けて、「ムーサヴィー氏はいまだ決断を下せずにおり、このことにためらいを見せている。もしムーサヴィー氏が何らかの理由で出馬を見送るならば、現在の諸問題をつぶさに観察してきた私が、出馬を決断せざるをえないだろう」と語った。

 ハータミー前大統領はその上で、「私はイラン国民に奉仕する用意があることを、ここに表明する。決して役職に目がくらんでいるわけではない。神が与え給うた一塊の名誉、それは偉大なる国民のものでもある。社会の各層から私に寄せられた出馬要請を前にして、名誉を無駄に消費したくないなどと、果たして言えるだろうか」と発言した。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:15728 )