ポラト教授は、かつての教え子の論文を許可なく自著で用いたとして2年以下の懲役を求刑される。
子どもの権利についての学術的研究によって知られ、国際連合児童基金(UNICEF)相談役で法医学協会(Adli Tıp Kurumu)元会長のオウズ・ポラト教授について、剽窃(盗作)訴訟が始まった。ポラト教授は、かつての教え子で心理学者のスナ・イペキさんの家庭内の性的虐待に関する論文を許可なく自著で用いた疑いで、2年以下の懲役を求刑されることとなった。
イペキさんは、イスタンブル大学心理学部を卒業後に執筆した「1990年~1995年の間にイスタンブルにある裁判所で審理された近親相姦事例の社会心理学的観点からの研究」と題する修士論文が、ポラト教授の『家庭内性的虐待:近親相姦』という本で使用されたとして訴訟を起こした。両者の主張はマルマラ大学最終調査委員会によって検討された。
■「訴訟への道が開かれた」
同委員会は、イペキさんの論文のアイディアはオリジナルなものではないとし、訴訟を起こすことは認めなかった。イペキさんの異議申し立てを審査した行政裁判所第一法廷は訴訟への道を開いた。判決では、ポラト教授が科学的及び学術的倫理に反する行為をしたことが確認された、裁判を起こすことができる、と述べられた。
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( 翻訳者:三村麻衣 )
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