テヘラン臨時金曜礼拝導師「オバマの『チェンジ』のスローガンは欺瞞に過ぎない」
2009年02月07日付 E'temad-e Melli 紙
【IRNA】テヘラン臨時金曜礼拝導師は、イランが人工衛星の製造技術を有する国々の一員となったことにアメリカは立腹しているとし、「人工衛星『オミード』の打ち上げをはじめ、イランが様々な領域で相次いで成功を収めていることに、世界は驚愕している」と述べた。
セイイェド・アフマド・ハータミー師は、テヘラン金曜礼拝の説話で次のように話した。「イスラーム革命の勝利以来30年間、イラン・イスラーム共和国は政治、科学、文化の様々な領域で輝きを放ってきた。科学者たちが人工衛星の製造技術を手に入れたことは、イランの成功の頂点を示すものである」。
同師は次のように続けた。「アメリカはこうした進歩に激しく立腹している。我々は言おう、『怒るがいい、そして自らの怒りによって滅ぶがいい』と」。
ハータミー師は、ロシア、アメリカ、日本、中国、フランスといった国々が宇宙開発技術を獲得してからまだ50年しか経っていないことに触れ、次のように述べた。「この50年間で、人工衛星の製造技術を獲得することができたのはこれら5ヶ国でしかなかったが、イラン国民は今や、このような栄光を浴するに至った」。
同師は説話の最後にオバマ米大統領の最近の態度に言及し、「オバマは『チェンジ』というスローガンで政権を得た。アメリカ世論をうまく騙すことに成功したというわけだ」と述べた。
今週のテヘラン金曜礼拝導師を務めたハータミー師は、次のように付け加えた。「最近2週間のオバマの態度は、彼の『チェンジ』というスローガンが欺瞞に過ぎないということを示している。なぜなら、オバマもブッシュが犯した数々の過ちを繰り返しているからだ」。
ハータミー師はその上で、「もし『チェンジ』を主張するのであれば、アメリカ人たちは尊大な態度を改め、真の『チェンジ』を追求すべきだ」と明言した。
テヘラン金曜礼拝導師はさらに、「30年前、神はイスラーム革命と宗教的統治体制という大いなる恵みをイラン国民に授けられた。今日、いかなる突風もイスラーム革命の聖なる大木に傷を付けることはできない」と述べた上で、「今年は数千万人のイラン人がバフマン月22日〔2月10日、イスラーム革命30周年記念日〕の行進に参加するだろう」と続けた。
訳注:セイイェド・アフマド・ハータミー臨時金曜礼拝導師は、改革派の前大統領セイエド・モハンマド・ハータミー師とは別の人物で、保守強硬派の代表格として知られる。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
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