ギュル大統領、モスクワでプーチン首相と予定外の会見
2009年02月15日付 Milliyet 紙
一昨日(2月13日)ギュル大統領とロシアのウラジミール・プーチン首相が、予定外の会見を行なったことが明らかになった。中東問題の進展が議論されたこの会見には通訳のみが同席したという。
一昨日(2月13日)アブドゥッラー・ギュル大統領とロシアの「真の実力者」であるウラジミール・プーチン首相が、予定外の会見を行なった。ギュル大統領とプーチン首相は、それぞれの代表団間での会談の後、予定にはなかったにもかかわらず会談をおこなったことがわかった。会談では中東問題の進展も議題に上ったという。ロシア側の情報筋は、30分近くに及んだ会談に関して、「ギュル大統領とプーチン首相は一昨日、通訳のみ同席した1対1の会談を行い、昨今の国際問題について意見交換をした」と報道した。
■12ページに及ぶ宣言書
ギュル大統領は、ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領が中東問題解決に貢献したことに対して、トルコに感謝していると明かした。また代表団間での会談の最初にはプーチン大統領が、ロシアの対外政策においてトルコが最重要国の一つであると述べた。
12ページに及ぶ宣言書が調印された両国トップ会談の最も重要な成果は、両国関係のさらなる進展が決定づけられたことである。トルコ側情報筋によれば、ギュル大統領の訪問中に、ロシア側は、この大統領の訪問はモスクワにとって意味のあることだという熱いメッセージをおくったという。しかしながらトルコの実業界とロシアとの関税問題に関しては具体的な進展を示すことはできなかった。
■クレムリンでノン・アルコールの食事会
ロシアの「コンメルサント」紙は、トップ会談でエネルギー問題での協力が話し合われたこと、そして両国がヨーロッパに天然ガスを運ぶパイプラインについて様々な協定締結に動いていることを報じている。一方「コムソモルスカヤ・プラヴダ」紙は、「ギュル大統領は、宗教的に敬虔であると評判の妻と共にモスクワを訪れた」と報道。NTV放送では「大統領がクレムリンにやってきた。ギュル大統領の歓迎食事会ではノン・アルコール」と報じた。
■パンと塩
ギュル大統領はモスクワでの会談後、タタール共和国の首都カザンに移動した。ギュル大統領はカザン空港でタタール共和国ミンチメル・シャイミーエフ大統領の公式歓迎を受けた。歓迎式典ではタタール共和国のルステム・ミニハノフ首相ともう1名の閣僚も出席。ギュル大統領が飛行機から降り立った際には、民族衣装を纏った少女らから伝統的なパンと塩でもてなされた。ギュル大統領の訪問にはハイルニサ・ギュル大統領夫人、キュルシャド・トゥズメン国務相、アリ・ババジャン外相、ゼイネプ・ババジャン外相夫人、ヒルミ・ギュレルエネルギー天然資源相、そして代表団らが同行した。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:15801 )