バフチェシェヒル大学のトプラク教授、「トルコはさらにイスラーム化している」
2009年02月19日付 Milliyet 紙

「トルコで特殊な存在になること―宗教と保守の軸線上で異質とされてしまった人たち」という主題の研究で議論を生じさせているバフチェシェヒル大学教員のビンナズ・トプラク教授は、トルコ女性企業家協会がクルチェシュメのディヴァンで開催した「特殊な存在‐疎外の軸線上で、女性としてトルコに生きるということ」という主題の、2月会議に出席した。

■「光の家」を例示

トプラク教授は、疎外との戦いには社会的な動員が必要だと強調し、次のように述べた。
「教育制度の中で、疎外と戦う必要があります。小学校の時から、差別が悪いことであると人々の頭に刻むべきです。いかなる疎外に対しても、介入が必要です。なぜならトルコでは現在、深刻な分裂が存在しているからです」

またトプラク教授は、疎外との戦いでは、政党や市民社会団体が重要な責務を担っていると述べた。同教授は自身が行った研究から例を挙げ、調査の際に特にフェトフッラー・ギュレン教団について多くのことを耳にした、と述べた。

トプラク教授は次のように続けた。
「特に『光の家』での暮らしについて、私たちに多くのことが語られました。例えば、女の子はズボンを、男の子はジーパンを履くことが禁止されています。この家に暮らす子どもたちは、サマンヨル・テレビ以外のチャンネルは見せてもらえません」

トプラク教授はアナトリア地方を現地調査した際、トルコがさらにイスラーム化しているのを目の当たりにしたと強調し、これについては、教団と公正発展党(AKP)が相互に人材登用を行っている影響が見逃せないと述べた。

■保守派、しかし子弟は米国で教育

講演者として会議に参加した小説家エリフ・シャファクさんは、人間が内にもつ疎外意識は大変危険だと述べた。シャファクさんはトルコで保守派が変化していると述べ、自分のことを保守派と名乗る多くの人々が子どもをアメリカ合衆国に留学させていることに注意を引いた。

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:15829 )