リサーレイ・ヌル（光の書簡）全集があなたのポケットに？
ジェプ・ヌールで(サイード・ヌルスィー)全集14巻すべてが携帯可能になった。この極小MP4プレイヤーでリサーレ、チェブシェン、テスビハートを、イフサン・アタソイの声でいつでもどこでも聞くことができるのだ。
ジェプ・ヌールはi-podに似ており、ご存知の通りMP4方式を採用している。通常の市販のものとの違いは、内部に14巻すべてのリサーレイ・ヌルが入っていることだろう。ジェプ・ヌールのためにコーラン朗誦で有名なイフサン･アタソイが、6ヶ月をかけて何千頁にも及ぶリサーレ・イ・ヌールすべてを録音したそうだ。ジェプ・ヌールではリサーレ･イ･ヌール全巻に加えて、同じくアタソイの声でチェブシェン、テスビハートも入っている。ジェプ・ヌールのおかげで、ヘッドフォンさえつければバスでも、地下鉄でも、そして歩きながらでもリサーレイ･ヌルを聞くことが出来るのだ。
機械エンジニアのムスタファ・コルクマズ氏が開発したジェプ・ヌールは、彼自身も想像しなかったような注目を浴びているという。「市民にはこんな需要があったらしい」と述べるコルクマズ氏は、目の不自由な人や、高齢者がジェプ・ヌールにもっとも高い関心を持っていると話す。職場が遠いために毎日数時間を通勤に要する場所に住む人々もジェプ・ヌールに対して同じような期待を持っているようだ。デジタル・コーランから発想を得てジェプ・ヌールを開発したコルクマズ氏の新たなプロジェクトは、デジタル・メスネヴィー(ルーミーの詩集)である。イブラヒム・サドリの音声を入れたデジタル・メスネヴィーは数ヶ月以内に市場に出ることになっている。
www.cepnur.comやwww.elektronikislamiurunler.comで販売されているジェプ・ヌールだが、今トルコ全体で80の取扱店がある。また10カ国で近日中に販売が開始される。ジェプ・ヌールは書店でも販売される予定だがそれについてコルクマズ氏は次のように述べた。
「元来、(本職として)暖機の部門で働いています。でもジェプ・ヌールは私にやすらぎを与えてくれますし、購入者のお祈りによって私も幸せになれます。」信仰生活の手助けをするデジタル技術やエレクトロニクスの成果はジェプ・ヌールだけではない。ほかにどのようなものがあるか見てみよう。
ジェプ・ヌール：イフサン・アタソイの音声によるリサーレイ･ヌル14巻すべてを映像として特別技術によって記録。複製や消去は不可能。ただしジェプ・ヌールには2GBの空き容量があり、他に欲しいデータをなんでも保存できる。ジェプ・ヌールの長所はこれだけではなく、チェブシェンやテスビハート、FMラジオ、120時間の音声録音機能、画像、音楽の保存も可能な上、2年間保証が付いている。さらに別途料金でキブラ(メッカの方角)も表示する。価格は250リラ(約1万4千円)。
ヌール・カレム：機能性の高いペンの内部に14巻からなるリサーレイ･ヌルすべてとチェブシェン、テスビハートが入っている。ヌール・カレムはMP3方式を採用しておりUSBにも対応。価格は55リラ(約3000円)。
ジェプ・コーラン：音声・映像付きのMP4コーランのおかげでどこにいてもコーランを聞いたり詠んだりすることが可能。
■ミナレットの代わりに携帯が鳴る？
『ポケット・アザーン』機能を携帯電話にインストールすれば、携帯電話がアザーンとともに礼拝の時間を持ち主に知らせてくれる。105カ国、2000近い都市で礼拝時刻の算出に役立っているこの機能は、今日まで150万人がダウンロードしたという。www.ezanvakti.comで販売されている『ポケット・アザーン』。価格は9リラ(約520円)。
ジェプ･ドゥア：『ポケット・ドゥア(礼拝)』は礼拝のための本がデジタル化されたもの。このプログラムを携帯電話にインストールすればいつでも視聴可能。しかも無料。
ジェプ・ヤースィーン：ギュルル・ヤースィーンは90年代のもっともポピュラーな書籍のひとつである。それに代わりに携帯版が登場。このプログラムによってその章を聴け、また携帯電話のディスプレイで読むこともできる。これのもうひとつの特徴は宗教に関する記念日や宗教的に特別な夜を知らせてくれること。
※ ()内は訳者注。ジェプは「ポケット」の意。
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（ 翻訳者:原田星来 ）
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