旅客はガラスを叩いて、「助けて」と叫んでいた トルコ航空墜落事故で
2009年02月27日付 Milliyet 紙
トルコ航空墜落事故から無傷で助かった、実業家のムスタファ・バフチェジオールさんは、「みんな激しいパニックに陥り、ガラスを叩いて、『助けて』と叫んでいました。人々の口や顔面は血で覆われていました」と語った。
鉄道の技術サービスを行う企業経営者であるバフチェジオールさんは、飛行機の中央部、19Fの座席に座っていたことを明らかにし、事故の瞬間を次のように説明した。
「最初に揺れを感じました。その後、飛行機は離陸するような体制となりました。何が起こったのか分からないまま、地面に激突しました。
皆、泣き叫んでいました。突然、『非常口』の扉が外側に開きました。数人の人々によって私は緊急非常口扉から機体の外へ下ろされました。技術的なことを専門にしているため、すぐに機体を見ました。3つに割れていましたが、火災はありませんでした」
■「皆、子どもたちのために泣いていた」
「この後、まだ中にいる乗客達のことが頭をよぎりました。すぐに機体のところに戻り、他の二人と一緒に、数人の老人や若い女性、子どもたちを手助けして、機体の外に救出しました。少なくとも、15人くらいは救出したと思います。
子どもたちの目に浮かんだ恐怖を言葉では説明できません。実際、皆、子どもたちのために泣いていました。私も恐怖で泣きました。
飛行機の前方部分はとてもひどい状態でした。自力で脱出できない人たちがガラスを叩き、『私たちを助けて』と悲鳴をあげていました。座席に挟まって出られないでいたのです。顔や目は血だらけでした。
私が飛行機から降りたとき、地面に横たわる人を見ました。亡くなられていました」
エルドアン首相の政治集会を聞きにいくためにトルコに行ったというバフチェジオールさんは、救急隊員が自分を事故現場から遠ざけた後、エルドアン首相から電話を受けたと説明し、「エルドアン首相の声を聞いて、とても驚きました。お見舞いの言葉をいただきました」と話した。
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( 翻訳者:山下王世 )
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