デミレル元大統領、ドアン・グループへの膨大な罰金に反発
2009年03月01日付 Milliyet 紙
スレイマン・デミレル第9代大統領は、ドアン・出版放送・ホールディングへの膨大な罰金に言及し、「政治権力が、メディアを広範囲に標的にするということは、不安や動揺を感じてのことである。政権は様々な批判に不安を感じているのだ」と述べた。
スレイマン・デミレル第9代大統領は、公正発展党(AKP)政権がメディアを標的にしようとしていると指摘し、「政治権力がメディアを広範囲に標的にするということは、多くの不安や動揺を感じてのことである。政権は様々な批判に不安を感じているのだ」と述べた。
デミレル元大統領は、バレム誌に行った論評で、ドアン・出版放送・ホールディングへの膨大な罰金について取り上げた。デミレル元大統領は、「ひとつのメディアグループに打ち勝とうとすることが圧倒的な力で行われており、またこの状況の中で税金を課すことは、一定の恐怖を人々の心に植え付けるためのものであると思われているし、多くの人々がそのように考えている。実は、充分にもう恐怖がまき散らされている。このために、(このままだと)今日の選挙を取り巻く環境を国民自身が台無しにすることになる。だから、あらゆるこの種の恐怖が入り込む余地はないということを、我々国民はいつものように示すつもりである」と話した。
選挙を取り巻く雰囲気についての議論にも言及したデミレル元大統領は、公正発展党に対する解党訴訟とエルゲネコン訴訟に触れて、以下のように指摘した。
「エルゲネコン事件に関して、トルコの半数が信じており、半数が信じていない。法の専門家や法を施行する機関が、その違法性を議論している」
■政権は憂鬱を感じている
「人びとが夜中に連れ去られること、証拠があってはじめて犯人にたどりつけるのに、まず犯人があってそこから証拠にたどりつこうとすること、起訴状がないのに拘束されること、電話の盗聴、もともと真偽が定かでない一連の疑惑で、夜中に家宅捜査されること、必要のない場所へ押し込まれること、拘束されることなどの理由で、トルコ社会には緊張がみなぎっている。
第一野党は、政教分離が損なわれている、法が損なわれていると確信している。つまり、政権は今こうしたことにより憂鬱を感じている。様々な不正が明らかとなっている。それゆえ政権は不安を感じているのだ。
選挙が進むにつれ、さまざまな不均衡が現れた。政権は、食べるパンがなく、中に入れるものが何ひとつないのに、トゥンジェリで冷蔵庫を配るようなことがおこるのだ?今度は何をやるのか困惑してしまう。しかしながら、国民が訴えていることは、仕事がないということだ。つまり、「私のために仕事を見つけてくれ、そうしたら私は働いて、自分のローンで冷蔵庫を買いましょう」と言っているのである」
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:15897 )