ジュムフリイェト紙、与党によるマスコミへの圧力へ白紙記事で抵抗
2009年03月02日付 Milliyet 紙
http://i.milliyet.com.tr/HaberAnaResmi/2009/03/02/fft17_mf190712.Jpeg
http://i.milliyet.com.tr/HaberAnaResmi/2009/03/02/fft17_mf190712.Jpeg

公正発展党(AKP)政権によるメディアに対する圧力に抗議したジュムフリイェト紙は、昨日3月1日付一面を白紙で出した。一面には、ただ『われわれが黙ってしまえば、誰が話すというのだ?』という見出しの社説のみが掲載された。

新聞のはじめの2ページと終わりの2ページを白紙で出した一方、3ページ目における見出しでは、『検閲の圧力』というタイトルが使われた。ジュムフリイェト紙の署名入りの社説においては、民主党時代に施行された検閲により、多くの新聞が白紙の状態で出たことに触れられた。社説では以下のように述べられた。「AKPは、ジュムフリイェトを始めとするメディアの、与党に与せず独立したジャーナリズム(精神)を守り、報道の自由を保障するということに対し、首相を介し、そして掌中にある国家機関を通じ公然と戦いを起こしたのである。断じてあってはならないことである」。
(さらに)社説は以下のように続けた。
「本紙の本日付の白紙記事は、多くの人々を驚かせることになるだろう。われわれはこのような時代において、もはや単に記事を書くということよりもさらに効果的な手法を採らざるを得ないと考えた。自由なメディア活動に対する戦争は、非常に重大な事態に至ってしまっている。ジュムフリイェト紙は、この重大な現実に歴史的な警鐘をならすことを、本紙のみならずトルコの存亡という観点から不可避なものであると考える。
AKPは掌中にある国家機関を濫用し、自らに与するメディアを形成するために新聞やテレビを買収している。(そして)自らに与しないメディアには追徴税を課そうとし、反政権的であることが明らかになった作家や記者に対して、根拠のない罪により追及をしつつ、メディアにおける反対勢力を抑えつけようとしている。このようにして、広範な攻撃戦線が形成されてしまった。
すべての世論に警鐘を鳴らすために、すべての人に問う:われわれが黙ってしまえば・・・誰が話すというのだ?」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:15899 )