大統領顧問:「アフマディーネジャード氏、次期大統領選への出馬は確実」
2009年02月22日付 Jam-e Jam 紙
サマレ=ハーシェミー大統領上級顧問が本紙ジャーメ・ジャムとの会見で、アフマディーネジャード氏の大統領選出馬は確実であると語った。
【政治部】モジュタバー・サマレ=ハーシェミー大統領上級顧問は、現在のところアフマディーネジャード現大統領の第10期大統領選挙戦への出馬は確実であると表明した。また、アフマディーネジャード氏の選挙本部は活動を開始したかという質問に対し、「活動はまだ始まっていない」と述べた。
同大統領上級顧問は、本紙ジャーメ・ジャムとの会見で、アフマディーネジャード氏の選挙本部の責任者を引き受ける可能性はあるかという質問に対し、「今後の事態の推移を注視しなければならない」と答えた。
さらに、もし原理主義者らがアフマディーネジャード氏以外の候補者を選出した場合、アフマディーネジャード氏が再選に向けての立候補を行わない可能性はあるかという質問に対し、上級顧問は以下のように発言した。
「アフマディーネジャード氏は、誰かが彼を支持するか、あるいは、支持しないかによって、彼の決断が左右されるような、特定の政党や政治グループの候補者ではない」。大統領上級顧問は以下のように続けた。「前回の大統領選でアフマディーネジャード氏は、特定の政党や政治グループ、組織の候補者だっただろうか」。
同上級顧問はさらにこう付け加えた。「原理主義[訳注]という概念は、原理主義者たちの組織よりも上位に位置するものである。真の意味での原理主義とは、イランの全国民を含むものなのである」。
[訳注]「原理主義」とは、「イラン・イスラーム革命の《原理》に忠実であること」を意味する。ここでは、本来の「原理主義」というものは、「原理主義者」を自認する者たちの諸々の政治派閥や政治的動きを超えた思想・概念であるのだと述べている。
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参考記事(「原理派内からアフマディーネジャード批判が噴出:「イマームと最高指導者の路線を支持する戦線」と大統領の会合の中身が明らかに(その1)」)
( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:15909 )