2010年、トルコにおける日本年開催へ
2009年03月05日付 Yeni Safak 紙

ヒュセイン・チェリキ教育相は、トルコで「日本年」が開催される2010年に大規模な国際ロボットコンテストを行うことを発表した。

国民教育省の青年技術教育事務局と日本国際協力機構(JICA)が共同で開催する第3回ロボットコンテストが、セリム・スッル・タルジャン体育館で行われた。開会式で挨拶したチェリキ大臣は、コンテストへの参加者数が初回は150人、2回目が270人、今回の3回目は500人近くに達することに触れ、「これの意味するところは、日に日にこのコンテストに参加するプロジェクトの数が増えているということであり、若者たちはチャンスを与えれば非常に大きなことを成し遂げられるということがわかる」と話した。

トルコが京都議定書に署名していることに言及したチェリキ大臣は、本コンテストの「テーマ別」部門で「環境」が取り上げられていることも意義深いと話した。
また、トルコで2010年が「日本年」に制定されることに関連して、2003年が日本で「トルコ年」であったことや、そのときに日本がトルコおよびトルコ文化の紹介に尽力したことなどを話した。
「次は我々の番」と話すチェリキ大臣は、来年日本大使館とJICAの協力のもと大規模な国際ロボットコンテストを行うと発表した。

田中信明日本大使も日本政府がトルコを支援していることについて述べ、日本企業のトルコにおける投資状況について説明した。大使は、現在の状況を「テクノロジーの見本市」と評し、日本のホンダがコンテストのスポンサーを引き受けていることも意味のあることだと話した。また、このようなロボットコンテストが日本で1980年代に始まり、ロボット技術の向上に大きく貢献したことも強調した。
トルコ人は日本に関心を抱いているものの、日本に関する情報がまだまだ乏しいとして「日本はロボットだけではない。2010年トルコにおける日本年を開催し、日本を様々な角度から紹介したい。トルコの人々すべてが興味をもってくれることを期待する」と話した。

青年技術教育事務局のヒュセイン・アジル代表もまた、コンテストについて「学生たちが職業的知識や技能を活用しながら、発想、科学的思考、創造力、競争心をもって研究に取り組むことを促進する」目的があると話した。

コンテストは「テーマ別ロボット」「相撲ロボット」「歩行ロボット」「フリー」の4つの部門に別れ、329の高校と88の大学から合計437人の学生が競い合う。開会の挨拶のあと学生たちがデモンストレーションを行った。テーマ別ロボットの競技では、ごみを拾いながら代わりに木を植えるロボットのパフォーマンスが、仲間の声援もあって、注目を集めた。コンテストは明日終了する。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:15927 )