トルコ公営放送クルド語チャンネルであるTRT6は、マウリド・カンディル(預言者聖誕祭、及びその際に歌われる預言者讃歌)をクルド語で放映し、また一歩革新を進めた。ディヤルバクルのウル・ジャーミ(モスク)で一昨日7日に行われたマウリド特集番組が昨日8日、TRT6で放映された。東部、南東部で生活する何十万人もの国民が、クルド語のマウリドを聴くためにテレビの前に集まった。
シャンルフルファ出身の58歳男性、ガッファリ・チュプラックさんは、人生で初めて、テレビ放映されるクルド語のマウリドを聴いたとして、その喜びと驚きを語った。クルド語のマウリド番組が放映されることを新聞で知ったというチュプラックさんは、「驚きと感動の両方を感じています。もし何年も前にこのような事が起こると聞かされたとしても、とても信じられなかったことでしょう」と述べた。テレビでクルド語のマウリドを聴けることを、とても喜んでいると話したハビップ・ナズルさんは、長年の間これを待ち望んでいたと語った。
ガッファリ・チュプラックさんは、「以前はクルド語のマウリドを、私たちの村々のモスクや、割礼の後の儀式などで聴いたものでした。私たちは、もはやトルコでマウリドをテレビで聴くことが出来るのです。このような革新を誰がどのような理由で起こしたのかということはともかく、全ての人に感謝しています。神が革新を起こした人たちを祝福しますように」と述べた。クルド語のマウリドを聴くために、近所の家に行ったというハビップ・ナズルさんは、政府がこの革新政策において初となる快挙を成し遂げたこと、クルド語チャンネルと共にこのような番組をもテレビで視聴出来ることの喜びを語った。また今まで、どのチャンネルでもクルド語のマウリド詠み上げを聴いたことが無かった、長い間待ち望んでいたと述べた。
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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:15949 )