アフマディーネジャード大統領、《パレスチナを支援する国際会議》で演説
2009年03月05日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】《抵抗の象徴パレスチナ、犯罪の犠牲者ガザを支援する国際会議》が昨日、イスラーム革命最高指導者の出席のもと、〔テヘランの〕首脳会議ホールで開催された。

この国際会議には三権の長に加え、世界80カ国以上からの使節団が出席した。この会議の議長は、アリー・ラーリージャーニー国会議長が務めた。アラブ連盟やイスラーム会議機構、さらにその他一部の国際機関や非同盟諸国からの使節団、そしてイスラーム世界の著名人たちも、この会議にゲストとして招かれた。

マフムード・アフマディーネジャード大統領は《抵抗の象徴パレスチナ、犯罪の犠牲者ガザを支援する国際会議》での演説で、「シオニスト占領体制〔=イスラエル〕は、抑圧主義諸国の謀略によって、全世界を支配するために創り上げられたものだ」と述べた上で、「この体制の任務とは、絶え間ない脅迫、殺戮、諸国民の進歩の阻止、列強による地域・世界支配の準備、〔諸国民の〕分断と西洋の武器販売市場の提供、被抑圧民からの資源の略奪、さらには欧米人民の支配である」と語った。

 大統領は次のように付け加えた。「このような体制が〔パレスチナの地に〕押しつけられ、これほどまでに犯罪行為が繰り返されているのは、ユダヤ民族を保護するためでも、第一次および第二次世界大戦の災厄を償うためでもないことが、いまや明らかとなっている。それは、第二次世界大戦後に出現した列強による口裏合わせと謀略の結果なのである」。

 アフマディーネジャード大統領は、「第二次世界大戦後に出現した圧政的な関係や、力に物を言わせる圧迫の時代は終わりを迎えており、世界の抑圧体制やシオニスト体制は崩壊への道を転げ落ちている」と述べた上で、以下のように話した。「シオニスト体制をめぐる問題は、単なるアラブ対シオニストの問題でもユダヤ対イスラームの問題でもなければ、中東問題でもない。今日の人類の知性と尊厳と人格に対する侮辱こそ、この体制が樹立され存在し続けていることの本質なのである。実際、公正な人々は皆、この体制の存在を人権とは対極に位置するものだと考えている。シオニズムとは宗教ではなく、欺瞞と支配と略奪の思想である。シオニストたちはそもそもユダヤ教徒でもキリスト教徒でもなく、いかなる信仰も持たない。彼らは、人間的な文化や特質といったものを全く欠いているのである」。

 大統領は、「シオニズム、そしてエルサレムを占領しているアイデンティティーを失った反人道的体制の問題を解決するためには、パレスチナ人民が自らの将来を決める権利を尊重することが必要である」とした上で、次のように指摘した。「イスラーム教徒であれキリスト教徒であれユダヤ教徒であれ、現在どこに居住しているかを問わず、全てのパレスチナ人が、自由な国民投票によって自らの統治のあり方を決定し、自らの望む政府をパレスチナ全土に樹立することができるようにするべきだ」。

 さらに、大統領は次のように続けた。「パレスチナ国民による合法的かつ人民的な抵抗こそ、パレスチナ国民の権利を回復させ、世界のシオニズムとその支援者たちに自由選挙の実施を受け入れさせることを可能にする。実際、二度のインティファーダ〔パレスチナ人の民衆闘争〕とガザの英雄伝説では、冷酷なシオニストたちの荒ぶる悪鬼や戦争機械を抑え込むことができた」。

 アフマディーネジャード大統領は、「この偽りの体制を自らの手で作り支持してきた列強には、調停者の役割を演じることはできない」と述べた上で、次のような見解を示した。「彼らの作る計画は常にシオニストたちを利するためのもの、彼らを救援するためのものであったということは、これまでの経験からも明らかだ。私は彼らに、次のように勧める。これ以上自らと自国民を貶め、プロの人殺しどもに囚われてはならない、と。正しい道、正義の道に戻ることが必要だ。こうすることが、彼らのためにもなるであろう。本当に変化を求めているのであれば、これこそが建設的な行動、真の平和と安全の源となるであろう」。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15962 )