少女に暴行の元教師、実の娘の通報により逮捕
2009年03月16日付 Milliyet 紙

生徒に暴行した56歳の元教師、ムフシン・Sを18歳の娘Cが警察に通報した。教師の自宅から押収されたCDには、Sが生徒に暴行している映像が収められていることが明らかになった。

アンタリヤ、マナヴガットで、元教師ムフシン・S(56歳)は、小学校で5年教えていた14歳の女子生徒K・Sを「勉強を教える」という口実で2年間暴行を続けた。K・Sは、恐怖のため誰にも打ち明けることができなかった。

■母親が隠ぺい
暴行の映像を見つけた18歳の実の娘が元教師を通報した。自宅で行われた捜査で、少女との関係が録画されたCDが押収され、元教師は逮捕された。友達から仲間はずれにされた8年生の生徒は学校から引き離され、父親を通報した高校生の娘もイスタンブルの親戚のもとへ身を寄せた。
元教師は、同じ学校の高等部に通っていた18歳の実の娘Cが警察へ通報したことにより逮捕された。父親とK・Sとの映像を見つけたCは、まず母親に知らせた。しかし母親は「世間の目を気にし、事件を隠そう」としたため、Cが警察へ通報した。元教師の自宅に家宅捜査に入った警察は、2児の父親であるムフシン・Sと事件を隠そうとしたその妻を拘束した。
自宅で行われた捜査では、Sが使っていたパソコンと200枚のCDを押収した。CDの中には、Sが生徒に暴行している映像も見つかったことが明らかになり、調書を取られた元教師ムフシン・Sは裁判所に送られた。担当裁判所では、罪を隠したとして告訴されていた妻は釈放されたが、暴行した元教師は逮捕され、刑務所に送られた。事件後、うつ状態になったC・Sもマナヴガットを去りイスタンブルへ身を隠したことが伝えられた。

■暴行をカメラで撮り脅迫した
K・Sは元教師の脅迫を恐れてずっと暴行に耐えてきたことを明らかにし、警察に以下のように説明した「先生は勉強を教えるという口実で私を家まで連れて行き、暴行しました。その日、暴行の様子をカメラで撮影しました。映像を私に見せて、事件のことを誰にも言わないよう脅しました。恐怖のため、2年間誰にも打ち明けることができませんでした。何度か家族に打ち明けようとも思いましたが、できませんでした。精神的におかしくなっていたのです。事件が公になってから、友達は私を仲間はずれにしました。私を非難した友達もいました。そのせいで、家族は私を学校から引き離しました」。少女の父親であるホテル従業員M・Sは、教師によって娘が2年間暴行され続けていたことを知りショックを受け、次のように述べた「事件を聞いた瞬間、その教師を殺したいと思いました。私は司法を信じています。相応な処罰が下されることを確信しています。これからの唯一の気がかりは、娘が元気になることだけです」。

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( 翻訳者:茂木あゆみ )
( 記事ID:16005 )