エルドアン首相、米軍のイラク撤退計画に条件付き協力へ
2009年03月24日付 Yeni Safak 紙
エルドアン首相は、「米軍がイラクから撤退する際にトルコ領土の使用を許可する」と述べた。CNNの取材に応じた首相は、この件に関してワシントンからの正式な要請はまだないと話した。
エルドアン首相は米国からの許可要請があれば、イラクから撤退する米軍がトルコ領土を使用することを検討しうると述べた。米国CNNテレビのインターネットニュースによると、首相は23日に公正発展党(AKP)総本部で声明を発表し、米軍の(イラクからの)撤退に対し前向きな姿勢をとると話した。
■武器はどこへゆくのか
エルドアン首相は、米軍がトルコ領内を通ることについて米政府からの正式な要請は来ていないとも述べた。また、「武器や兵器も引き上げるのであれば、それらがどこへ運ばれるかが明らかにされるべきだ。これらの軍事装備がどこへゆくのか完全に知らせてもらえれば、(米軍の領内使用を)より前向きに検討できる」と話した。
さらに首相はバラク・オバマ米大統領が就任以来「正しいトーンで」話していると述べた。オバマ大統領のグアンタナモ基地に関する措置はトルコでとても前向きに受け止められており、大統領がノールーズ(新春のお祭り)にあたりイランに送った祝福メッセージにも満足しているという。また首相はオバマ大統領と自身を比較し、2人とも同じ謙虚な姿勢を持つと話した。
米国とイラクの間で同意に至った協定では、約14万の在イラク米軍は2011年末までに撤退しなければならない。
■集会の回数で差別化を
エルドアン首相は、開催した集会の数で与党党首たちに大きな差をつけた。首相は23日までに58回の集会を開いた。共和人民党(CHP)のバイカル党首は今までに30の県で集会を開催、民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首は32回の集会を開いた。エルドアン首相は3月29日までに67回の集会開催を予定しており、野党側は40回の集会を選挙運動期間中に行う予定だ。
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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:16060 )