革命最高指導者、イラン暦1388年を「消費のあり方を改める年」と命名
2009年03月20日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメジャム・オンライン版】アーヤットラー・ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は、イラン暦新年〔2009年3月21日〕に向けたメッセージの中で来年を重要な年と位置づけ、来年起こるであろうあらゆる出来事や変化をイラン国民の信仰の力が克服することに期待を表明した上で、「《国の資源を慎重かつ合理的に消費することの根本的・死活的な》重要性に鑑み、来るべき新年を、あらゆる領域で消費のあり方を改める年にするべきだと、私は考える」と述べた。
〔中略〕
革命最高指導者はイラン暦1387年(西暦2008年3月20日〜)を、様々な出来事が起きた年と振り返り、この年に起きた国内外での重要な出来事に触れて、次のように指摘した。「87年は核の吉報によって幕を開けた。それは、この地に住まうイラン国民と優秀なる学者たちの能力を証明するものであった。また同年の
人工衛星オミードの打ち上げによって、イランは世界に数カ国しかないこの重要技術の保有国に加わった。真に驚くべきこの進歩は、イラン国民に新たな価値と名誉をもたらした」。
アーヤットラー・ハーメネイーはブーシェフル原発の試験稼働が行われたことに触れた上で、以下のように続けた。「イラン国民が核の進歩の道を邁進するのを阻止することはできないということを、世界は身をもって知った。なぜなら、科学的・非科学的な諸分野でのイランの発展は、制裁が無力であったことを示したからである。偉大なるイラン国民が内側から湧き出るように成長を続け、努力を惜しまず自信に満ちた若者たちの力を借りて、敵のプロパガンダや策略の無力化に成功していることを、それは証明しているのだ」。
イスラーム革命最高指導者は新年に向けたこのメッセージの中で、第8期国会が成立し、政府と国会が協力しながら良い仕事を行ってきたことに触れた上で、「このような協力関係がこれからも続くことを期待している」と述べた。
また経済問題については世界的な経済危機に触れ、「アメリカに端を発し、世界中を恐怖の渦に巻き込んでいる今回の大恐慌にもかかわらず、またさまざまな制裁が科されているにもかかわらず、我が国の指導者たちは国家・国民が世界的危機によって生じた大津波から転落するのを、かなりな程度まで回避することに成功している。もちろん依然として注意を怠ってはならないし、経済が日に日に発展を続けていくよう努力しなければならない」と述べた。
〔中略〕
同師は真剣に改革すべき分野として「公私にわたる浪費」や、国のさまざまな資源の計画性のない消費を指摘し、「親愛なるイスラーム、そしてすべての賢者は、消費は慎重かつ合理的に管理されなければならないと強調している」と続けた。
ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は新年のメッセージの終わりに、次のように強調している。「新年に際し、我々全員、特に三権の責任者や社会的〔責任を負った〕人物、そして国民一人一人が《あらゆる方面での消費のあり方の改革》という重要で死活的、かつ根本的なスローガンの実現に向けて、計画を立てて動き出さねばならない。国のさまざまな資源を正確かつ慎重に活用することで、国民を取り巻く状況を最高の状態にすることができるのである」。
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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:16068 )