インターネット上最大級の猥褻ネットワークの活動の全貌が明らかに:組織犯罪捜査本部が発表(その1)
2009年03月20日付 Jam-e Jam 紙
(アーリヤー・ダーネシュカールことヴァヒード・Aは左上)
(アーリヤー・ダーネシュカールことヴァヒード・Aは左上)

【政治部】組織犯罪捜査本部は、革命防衛隊情報部によって先日壊滅させられた反宗教的・反文化的組織の容疑者たちの全貌を明らかにした。

 ファールス通信が伝えたところでは、入手した証拠や、諸外国の治安機関のサポートを受けていたネットワーク幹部の赤裸々な告白によると、この者たちは複雑なネットワークを構築し、ソフトな〔体制〕転覆計画の歯車として敵の目的を遂行するべく、複数の反宗教的・非道徳的・反革命的なサイトを立ち上げていた。また、策略を用いて同様の活動をしている者たちに近付き、関係を築いては彼らに技術的・金銭的サポートや教唆・指導を行っていたという。

 このことに関し、情報サイバー犯罪課組織犯罪捜査本部は、これらのネットワークの幹部や容疑者たちについて、次のように発表した。

ヴァヒード・Aは、アーリヤー・ダーネシュカールという偽名を用いて、複数の猥褻ペルシア語サイトを抱える最大級の総合インターネットサイトを運営、猥褻なペルシア語コンテンツ(動画、写真、小説等)を制作・掲載したり、他サイトにある国内外の猥褻コンテンツや反宗教的・反革命的コンテンツにユーザらを誘導したりすることにおいて、きわめて大きな役割を担ってきた。

上記の者は1382年〔2003年度〕から、インターネット上にサイトや「グループ」を立ち上げ‥‥業務を開始し、アメリカの企業からきわめて低価格で技術的サービスを受けて‥‥、インターネット上で反宗教的・非道徳的・反治安的コンテンツの制作活動を行う者たちを探し出すための組織的活動を計画・実行、〔‥‥〕彼らに技術を無料で提供していた。

 ドメイン登録、ホスティングサービス、ウェブサイト構築に関連するソフトウェアの開発・インストール、‥‥「フリーマンノーツ」(反宗教サイト)や「シャーズデフ」(非道徳・反宗教サイト)、「アフマド・バーテビー〔※1〕」(反治安サイト)、「セフィード・バルフィー」(非道徳サイト)、「aylar4u.com」(非道徳サイト)といったサイトへの技術的・金銭的サポート、技術的サポート提供のアピール、イランの猥褻電子マガジン用サイトの作成、イランの猥褻サイト向け特別ドメインの提供といった活動に従事し、ペルシア語でヴァーチャルな放埓を蔓延させ、イスラームの信仰及びイラン・イスラーム革命の原理に対する嘲笑・侮蔑を煽り、イスラーム革命の敵どもの活動を幇助する上で、非常に大きな役割を果たした。

アーリヤー・ダーネシュカールは、上記サイトへの無料サービスとサポートを提供したことに加え、その理由を「情報の自由な流通を支援すること、ペルシア語による性教育をめぐる問題へのイラン人の自由なアクセスを手助けすること、そのような話題に関心を抱く人々にペルシア語でのアクセスを可能にすること、政治的・性的な話題であっても自由に表現する権利を確保すること」であるとし、反宗教的・非道徳的・反治安的サイトの運営者たちを勧誘し、かつ彼らの情報や身元を隠蔽することにおいて大きな役割を担い、彼らの安全を保障していた。〔‥‥〕

以上のことから、上記の人物〔=アーリヤー・ダーネシュカールことヴァヒード・A〕がアメリカのドリームホスト社による技術的サポートや、グーグル社及び他の複数のインターネット広告企業の金銭的サポートによって、前もって計画され組織化されたシナリオを実行に移したことが証明される。

つづく




※訳注:アフマド・バーテビー(Ahmad Batebi)は1999年のテヘラン大学騒擾事件に参加した際、血のついたTシャツを掲げた写真が英エコノミスト誌に大きく取り扱われたことで有名になった人物。治安機関に逮捕され、死刑判決を受けたが、その後禁固15年に減刑。治療のために仮釈放された際、アメリカに亡命した。治安機関で受けた拷問について告白している。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:16080 )