アフガニスタン安定化会議:イラン、アメリカ側との会談を否定
2009年04月01日付 Jam-e Jam 紙

在ハーグ・イラン・イスラーム共和国大使館は、「ハーグで開かれたアフガニスタン会議の傍らで、アメリカ外交団と協議を行うよう指示する〔本国からの〕訓令もなければ、実際にアメリカ側と協議を行った事実もない」と発表した。ヒラリー・クリントン米国務長官はハーグでの記者会見で、アフガニスタン・パキスタン問題担当のリチャード・ホルブルック米特使がイランのモハンマド・メフディー・アーホンドザーデ外務次官と話し合いを行ったことを明らかにしていた。

 米国務長官は火曜日、ハーグでのアフガニスタン会議の傍らで行われた記者会見の席上で、同会議のイラン側代表とリチャード・ホルブルック米大統領特使との間で、アフガニスタン問題をめぐり面会が行われたと述べた。これに対し、在ハーグ・イラン大使館は即座にこれを否定した。

 会議に出席したイラン側代表団のモハンマド・メフディー・アーホンドザーデ団長はこのことに関し、「われわれが《かくれんぼう》をすることはない。われわれの政策は、明瞭・明快だ」と述べた。

 「バグダードでも、イラク政府の招きにより、三回にわたって協議が行われたが、すべて透明性が確保されたものだった。われわれが話し合いを控えるようなことはまったくない。しかしどの物事にも、〔それにふさわしい〕場というものがある。ハーグ入りする前にも、われわれの出席はアフガニスタンについて議論するためであって、アメリカ当局と協議する予定はないということを表明している」。

 アーホンドザーデ次官はこのように述べ、さらに「相手方がいかなる理由で、このようなことを言い出しているのか分からないが、もしかしたら少々気がはやっているのかも知れないし、多くの国が参加する今回の会議を特定の目的で利用しようとしているのかも知れない」と付け加えた。

 「われわれはここで、隠し事なしに三カ国の外務大臣と面会した。ここでのわれわれ代表団の居場所は、つねにはっきりしたものだった。カメラマンや記者がこんなにいる以上、もし協議を行ったのであれば、それを隠すようなことはしない」。

 同次官はこう続け、さらに次のように強調した。「アフガニスタン問題をめぐるアメリカとの協議について、もしそのようなものが行われたのであれば、皆さんや記者に公表するというのが、われわれのスタンスだ。〔‥‥〕」。

 同外務次官はまた、「当初より述べてきたように、われわれ政策は明瞭・明快だ。われわれはそれ〔=透明性、裏での取引はしないこと〕を前提に動いている。さらに付け加えるならば、アメリカとのわれわれの関係はアフガニスタン問題に限定されない。様々な問題を抱えた、広範囲に及ぶものだ。もちろんこのことについても、これ〔=透明性〕を前提にして見なければならない」と指摘した。

 同次官は、「ハーグ入りした日にすでに、アメリカ側との協議の予定はないと表明している」と述べ、「モスクワでも同じようなシナリオが繰り返された。一部の人間が特殊な政治的目的を追求していることは明らかだ」と付け加えた。

 その上で、「もしイスラーム共和国がアメリカとの話し合い、ないしは協議を行うことになれば、イラク問題をめぐる協議の時と同じように、そのことについて公表する。隠し立てするようなことは何もない」と強調した。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16113 )