オジャランの誕生日を祝う集会で衝突―死者2名(ウルファ)
2009年04月04日付 Hurriyet 紙

シャンルウルファのハルフェティ郡でオジャランの誕生日を祝うため集まった500人のグループと警察の間に衝突が起こった。デモで2人が死亡、7人が負傷した。何者かが投げた石が当たったムスタファ・ダー氏とマスム・カラオーラン氏が死亡した。

オジャランの60歳の誕生日を祝うため、5000人が彼の故郷シャンルウルファのハルフェティ郡に属するオメルリ村に行こうとしたが、20キロメートル手前で制止され、村へ入る許可を与えられなかった。この中には民主市民党(DTP)所属議員や市長らも含まれていた。このうち約500人は群衆から離れて丘に登り、対策に乗り出した軍警察と警察に石や火炎瓶を投げて攻撃した。治安部隊は群衆を放水と催涙ガスで押しとどめた。アイラ・アカト・アタDTP議員も放水に押しつぶされたグループの中におり、反発を示した。

トルコ各地から昨日(3日)ハルフェティ郡のオンビルニサン町入り口の空き地にやって来たクルド労働者党(PKK)支持者たちはそこに設置されたテントで夜を過ごし、今日オジャランの60歳の誕生日を祝うためハルフェティ郡に属するオメルリ村に向かって車で移動した。その中にはDTP所属のイブラヒム・ビニジ議員、アイラ・アカト・アタ議員、ギュルテン・クシャナク議員やDTP所属の市長らも含まれていた。

群衆は、オメルリ村まで20キロメートルの、一時的に警備地帯とされた地域で治安部隊によって止められた。群衆は12時ごろ車から降り、徒歩で村に向かおうとしたが妨げられた。群衆の中から離れた500人のグループは丘に登ってそこから兵士と警察に対し石や火炎瓶を投げた。治安部隊も放水と催涙ガスで妨害し、多くは顔を布で覆ったグループに対し妨害を行った。群衆はたびたびトルコ語とクルド語でPKKとオジャランを支持するスローガンを投げかけた。

■2人死亡、7人負傷

デモの際投石で頭を負傷した、スルチ郡からハルフェティに来たことがわかっている27歳のムスタファ・ダー氏はビレジキ国営病院に搬送されたが、助からなかった。このデモでマスム・カラオーラン氏も死亡した。

これらの事件で20歳のラマザン・クルナズ氏も重傷を負ったことが明らかにされた。

■病院の前で緊張

ムスタファ・ダー氏の遺体が置かれ、重傷を負った20歳のラマザン・ドゥルマズ氏の治療も行われたビレジキ国営病院の前に、約300人が集まった。

警察は安全対策をとって病院に誰も入れず、中に入ろうとしたアイラ・アカト・アタDTP議員にも許可を与えなかった。アタ議員は「なぜ私を中に入れないのか?」と言い警察と議論した。これに対し死亡者や負傷者と親しいことが明らかにされた一群の人々は警察に石や果物の箱で攻撃した。警察は議員を含む人々に対し警棒と催涙ガスで妨害した。警察は議員周辺の人々も警棒で殴り、群衆をかろうじて追いやった。

このときに身元が明らかにされていない警察官1人が負傷した。この負傷した警察官は同病院で治療を受けた。

■議員に放水

警備地帯で待たされたアイラ・アカト・アタDTP議員を含む150人のグループは歩こうとしたが、警察は装甲車で彼らに放水した。議員も水砲を受けてずぶぬれになった。

催涙ガスによって目にも影響を受けたアイラ・アカト・アタ議員は反発を示し、警察はさらに水を発射し続けた。このとき丘の上の群衆は時々警察に石を投げ、地面に並んで座ってアポ(オジャラン)とPKKの文字を形作った。

ユスフ・ヤヴァシュジャン・シャンルウルファ知事、ディヤルバクル軍警察地域司令官アタ・カルカン准将、シャンルウルファ県軍警察司令官シュクリュ・ジュムフル大佐、サブリ・ドゥルムシュラル県警本部長らは警備地帯で事件を制圧するため共同歩調をとった。

■議員ら、知事と会談

デモに参加したDTP議員たちはその後14時にユスフ・ヤヴァシュジャン知事と軍警察地域司令官アタ・カルカン准将としばらく会談を行った。

会談の後、一切説明をしなかった議員たちのうちイブラヒム・ビリンジ議員は、石を投げていたデモ参加者たちを止めるためメガフォンでトルコ語とクルド語で呼びかけを行った。しかしデモ参加者たちは行動を続けた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:16134 )