イラン商工会議所、アメリカ諸国との共同経済協議会設置へ
2009年04月06日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】イラン商工会議所のモハンマド・ネハーヴァンディヤーン会頭は、アメリカ諸国との共同協議会設置が最終決定されたことを明らかにした。

 モハンマド・ネハーヴァンディヤーン会頭はISNA(イラン学生通信)の取材で、アメリカ諸国との経済関係拡大へ向けた民間部門の思惑について、「世界的な経済危機が世界の貿易に深刻な打撃を与え、投資の機会も減少している状況下では、皆が市場拡大のために新たなチャンスを掴もうと考えるのは当然であろう。このような理由で、多国籍企業の多くは、以前とは異なり、小さな市場さえも度外視することはできないのである」と指摘する。

 「このような状況下では、各国の財界に対して経済制裁を呼びかけても、誰からも賛同を得られない。制裁をかけている国々にあってあたかも制裁を受けているかのように感じている企業は、実際にビジネス・チャンスや市場を政治的な理由で失っているのである」。

 ネハーヴァンディヤーン会頭はその上で、「現在アメリカ〔大陸〕の各企業は他のどの地域よりも〔イランとの〕関係の構築に期待を寄せている。同様のことがヨーロッパでも起こっており、イランとの経済関係をとりまく状況は大きな変化を見せている」と説明している。

 イラン商工会議所会頭はさらに次のように強調した。「〔イラン各地の〕商工会議所の計画では、会議所〔の活動〕、ならびに〔各国との〕共同協議会〔の設置〕の拡大が主要な目標の一つとなっている。そこで、ラテン・アメリカ諸国ではイランからの製品輸入や投資が拡大していることから、イラン・南米共同協議会とイラン・中米共同協議会の二つの協議会設置が決定された。また、イラン・北米共同商業協議会の設置も決定された」。

 同会頭はその上で、次のように話した。「アメリカ諸国に関するこれら三つの共同協議会の設置は、イラン商工会議所理事会で最終決定された。こうして、これらの国々で活動している各企業は、経済情報を得たり、事業計画の評価を行ったり、さらにこれらの国々への投資情報を得たりする際、イラン商工会議所内に設置されたこれら三つの協議会に照会することができるようになった。今後の共同投資に向けた環境作りに役立つだろう」。

 同会頭の話によると、イラン・アメリカ共同協議会設置の決定を受け、今後同協議会の設置と委員の人選へ向けた準備が進められるが、協議会委員の陣容は未だ確定しておらず、設立委員会の設置後、人選が始まる予定とのことだ。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:16195 )