アラブ南米首脳会議閉幕、ベネズエラ大統領がブッシュ氏訴追を主張
2009年04月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ アラブ南米首脳会議がドーハで閉幕
■ チャベス大統領、人道に対する罪でバシール氏でなくブッシュ氏を裁くよう呼びかけ

2009年04月01日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ドーハ:本紙】

 カタールの首都ドーハで行われていた第2回アラブ南米首脳会議は昨日火曜日の夜、政治・経済・社会・文化など、様々な分野でアラブ諸国と南米諸国の協力を密にしていくことを呼びかけて閉幕した。

 首脳会議では、「土地と和平の交換」の原則と1967年に占領されたアラブの土地からイスラエルが全面的に撤退することを基本条件として、中東における包括的かつ公正な和平を実現することが重要であると強調された。

 ドーハ首脳会議は33カ国(アラブ22カ国、南米11カ国)が参加して行われ、次回は2011年前半にペルーの首都リマで開催することが決定された。

 また会議では、ブラジルで行われた第1回首脳会議以降、参加国間での協力、協調に向けてのこれまでの成果について話し合われた。

 開会式では、カタールのハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長が演説を行い、南米世界とアラブ世界には似通った点があると述べ、「両世界にはともに、古代文明の経験や様々な起源をもつ文化があり、尊厳ある未来をつくるための情熱を持っている」と述べた。

 またハマド首長は南米大陸のアラブ系移民を「新しく豊穣な関係の架け橋を支える存在である」として、「イベリア半島において数世紀にわたり享受されてきた豊かな経験の影響を受けて生み出された、我々の文化に共通の遺産が支える文化の架け橋」など、新たな橋を架けてゆくことを呼びかけた。

 また、イギリスの首都ロンドンで開催される予定のG20サミットで、アラブ諸国と南米諸国は足並みを揃えることが期待されている。

 一方、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領は昨日、「国際刑事裁判所の検察官たちは、ダルフール問題でスーダンのウマル・ハサン・アル=バシール大統領を起訴するのではなく、アメリカのジョージ・ブッシュ前大統領がイラクで行った犯罪について起訴するべきである」と述べ、「最近行われたスーダン大統領の起訴は、嘲笑を誘う事件だ。茶番劇だ。国際刑事裁判所はなぜ、イラクで8年間も、国民を根絶するような残虐行為を行ってきたブッシュを起訴しないのだろうか?」と付け加えた。

 バシール大統領は今週、空路でカタールを訪れた。同地で開催されたアラブ首脳会議は、スーダン西部ダルフール地方における残虐行為の容疑で国際刑事裁判所に起訴されたことに反対し、バシール氏を協力に支持する立場を表明した。

 チャベス大統領は、前述の発言をしたのと同じ演説の中で、イスラエルが1月にパレスチナのガザ地区に対して攻撃を開始したことを非難し、イスラエルが「パレスチナに対する軍事攻撃は自己防衛であった」と述べていることを嘲笑した。また、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領とリビアの指導者ムアンマル・アル=カッザーフィーを称賛した。

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:16217 )