イスラエルがエジプトとヒズブッラーの不和を歓迎、スンナ派とシーア派の衝突にも期待
2009年04月14日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエルはエジプトとヒズブッラーの不和を歓迎
■ ペレス大統領はスンナ派とシーア派の衝突を期待

2009年04月14日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:本紙ズヘイル・アンドラウス】

 レバノンの政治組織ヒズブッラーに対するエジプトの告発 について、イスラエルの最初の公式コメントが出された。イスラエルのシモン・ペレス大統領が昨日月曜日、ヒズブッラーとエジプトがイスラエルと関係のないところで 互いに争うのは大変よいことであると発言したのだ。

このイスラエル大統領の発言は、過去にアラブ人とイスラーム教徒はマムシだと公言したことのある、強硬右派シャス党の精神的指導者オワディヤ・ヨセフ師を見舞った後に飛び出した。

月曜日にヘブライ語インターネットサイトに掲載された内容によれば、ペレス大統領は「遅かれ早かれ世界はイランが中東支配への野望と、植民地主義的な野望を持っていることを発見するだろう」とも述べ、さらには「中東における多数派のスンナと、地域の支配を試みる少数派のシーア間の衝突は、必ず起こる」と続けたという。

 イスラエルの情報筋は、エジプトが新たな詳細を明かすごとに、ヒズブッラーがハマースに武器を提供していた事実や、去年2月にシリアの首都ダマスカスでヒズブッラーの軍事指導者イマード・ムグニーヤが殺害されたことへの報復を目的とした、イスラエルを狙った大規模な軍事作戦の実行間近であったことが明らかにされるだろうと指摘した。

 イスラエルはエジプトとヒズブッラーの間で危機が進展し、舞台の背後に潜んでいる者もそこに加わってくることに期待を寄せており、イスラエルのメディアはここ数日、エジプトの立場を支持しつつ、この危機への大きな関心を見せている。ハアレツ紙はどちらの側につくかは明らかにしないと強調しつつも、ヒズブッラーとエジプトの間で起きている事態を、イスラエルは安心して見守ることが出来ると論評した。

 危機の始まりを振り返りつつハアレツ紙は、ナスルッラー書記長が2006年夏の第2次レバノン戦争時以来、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領に向けてあからさまに侮蔑的な発言を送ってきたのは、ヒズブッラーへの 軍事攻撃を続けるよう、エジプトがオルメルト政府に背後から圧力をかけていたことをヒズブッラーが発見したためであったと述べている。
 
そしてハアレツ紙はイランとヒズブッラーの結びつきに関するエジプトの主張を支持しつつ、ヒズブッラーが勢力を拡大し、政権の世襲争いに直面しているエジプトという国家の心臓部にまで深く浸透していることは、イランの意図に疑いの余地を残さないと述べている。
 
またパレスチナ問題アナリストのアヴィ・ヤサハロフと、軍事アナリストのアモス・ヘイルは、実際には強硬措置を取っているにもかかわらず、エジプト側からの反論にはいまだ躊躇が見られると語り、イディオット・アハロノート紙の協力の下、エジプトの体制を支持する立場のアラビア語紙とヘブライ語紙に掲載された、以下のようなエジプト高官たちの声明を取り上げた。「ナスルッラーはイランの代理人だ」「エジプトは門番のいない商店ではない」「ヒズブッラーはエジプトを第2のレバノンにしようとしている」。また、体制派の新聞がヒズブッラーを“テロ組織”と呼ぶように求めていることや、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長への逮捕状発行を要求していることにも着目している。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:16263 )