「トルコへNATO副事務総長ポスト」、独仏が反対
2009年04月22日付 Milliyet 紙

トルコに与えられると言われているNATO副事務局長のポストがすでに他国に割り当てられていること、トルコのために新しいポストを作ることにはドイツとフランスが反対していることが明らかになった。

デンマークのラスムセン元首相のNATO事務総長選出にあたりアンカラへ示されたとされる「約束」は、また一つ、期待外れとなる可能性がある。ロジテレビの終了について何も具体的な進展がないことや、ラスムセン氏が「文明間の同盟」フォーラムで行った挨拶で預言者ムハンマドの風刺画に関して謝罪をしなかったことに続き、今回はトルコへの「約束」である副事務総長の件が困難に直面している。
さまざまな情報源によるとこの件が短期間で進展することはないと見られ、また新しいポストを設置することについては、ドイツとフランスが反対している。

ポストは割り当て済み

NATO事務局長の下には、一人の副事務総長と6人の事務総長補佐がいる。これらのポストにトルコ人が任命されることは短期的に見れば非常に困難といえる(みられている)。通常の任期は4年だが、現在任期満了が近づいている者はいない。現在、副事務総長はイタリア人、事務総長補佐はドイツ、イギリス、アメリカ、フランス、チェコ、カナダから選ばれている。
ラスムセン氏が事務総長に就任してすぐにこれらの誰かをトルコ人と換えるということは、NATO関係者からもあまり現実的ではないとみなされている。また、いくつかの職は特定の国に割り当てられていることも工夫の余地を狭めている要因である。NATOの現在の組織図を変えトルコのために新しいポストを用意することも、財政事情によりためらいが生じる。ドイツとフランスは財政負担が増加するとしてこれらの案に反対している。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:16268 )