モフセン・レザーイー、大統領選への立候補を表明
2009年04月22日付 Jam-e Jam 紙


「有能で責任ある連合政府」〔※〕の名で知られるグループは水曜日午後、モフセン・レザーイー氏が独立系候補として第10期大統領選に出馬することを発表した。しかし、レザーイー氏本人からはいまだ、ホルダード月22日〔6月12日〕に行われる選挙への出馬に関して、会見は行われておらず、これといった声明も発表されていない。
〔※訳注:この記事には「有能で統一した(mottahed)連合政府」と表記されているが、このグループは通常「有能で責任ある(mota'ahhed)連合政府」と呼ばれており、誤植と判断した〕

 ジャーメ・ジャム・オンラインの報道によると、「有能で責任ある政府」構想とは集団的理性や政治的合理性、及び中道主義を中心軸に据え、体制が有するすべての能力を活用し、〔アフマディーネジャードの〕単独主義や〔改革派の〕西洋中心主義を排し、過去の大統領らを内閣に取り込むことで、「イラン20年ビジョン」を見据えて練り上げられた計画の実行を目指すものである、と「有能で責任ある連合政府」グループが発表した声明(No.4)は指摘している。同声明はその上で、次のように述べている。「この構想は、特定の仕組みを通じて、一人の人物を大統領〔候補〕として指名し、その他の〔候補に名前の挙がった〕人物を政権の閣僚として迎えることを想定するものであった。そして、合意を重視し、策定された計画を基軸とし、国政のあり方を変革するための新たなアプローチを採用することで、すべてのイラン人によりよい生活を提供することを目指すものであった」。

 「そこで、『有能で責任ある連合政府』構想に賛同する諸々の政党やグループはまず最初に、能力にもとづいて4人の候補の中から2人を絞り込み、さらに様々なグループとの意見交換・話し合いを経て、モフセン・レザーイーを最終的な候補者として推すことを決定した。しかし同氏は、同連合の候補者はヴェラーヤティー〔最高指導者顧問〕、ラーリージャーニー〔国会議長〕、及びガーリーバーフ〔テヘラン市長〕の各氏の中から選ばれるべきであり、自身は彼らの応援に回りたいとして、擁立受け入れを辞退した。その上で同氏は、独立系の無党派候補者として選挙に出馬し、連合政府構想は選挙後に再度検討することになった。こうして〔連合政府構想を追求する〕この選挙本部は、自らの役割を終えた」。

 声明によれば、モフセン・レザーイー選挙本部の責任者たちによる記者会見が今週初め〔※来週初め、ないしは今週末の誤りと思われる〕にも開かれ、政権構想の要点について説明が行われる予定とのことだ。

 もしこれが実現すれば、レザーイー氏はメフディー・キャッルービー氏、及びミール・ホセイン・ムーサヴィー氏に続く、アフマディーネジャード氏の第三のライバルとして、大統領のイスを争うことになる。ただし、改革派系候補者とされるキャッルービー及びムーサヴィー両氏とは異なり、レザーイー氏の支持者の多くは原理派に属している。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16274 )