トルコ・アルメニア「正常化」へ、アゼルバイジャン反発
2009年04月23日付 Radikal 紙

トルコ外務省は、トルコとアルメニアが関係正常化のための枠組みに合意し、ロードマップ(行程表)が明らかにされた旨発表した。これに対しアゼルバイジャンは、「アルメニアのアゼルバイジャン領占領問題が解決されるまで、関係は正常化されるべきではない」と発表し、反発を示した。

長い間トルコ・アルメニアの仲介役を務めるスイスは、昨日驚くべき一歩を踏み出した。3ヶ国の外務省は、トルコ・アルメニアの会談に関し共同声明を発表した。

トルコ、アルメニア及びスイスが同時に発表した声明では、トルコ・アルメニア関係の正常化に向けた2国の合意、及び、正常化のための「ロードマップ(行程表)」も明らかにされた。

共同声明の概要は以下のとおり。

「トルコとアルメニアは、スイスの仲介の下、2国間関係を正常化させ、よい隣国関係を築き、相互に敬意を持って接し、全域での平和、安全、安定を発展させるため、大いに努力している。両国とも、この過程で具体的な進展があり、相互理解に達し、2国間関係に両国が満足する形で、正常化のため広範囲の枠組みに合意した。この枠組みで、今後のロードマップ(行程表)が明らかにされた。この合意によって、今後の関係改善プロセスにおける進展が期待される」

外務省がこの声明を発表する直前、エルドアン首相とアリ・ババジャン外相が3時間に渡る話し合いを行った。

最近トルコとアルメニアの国境開放問題が合意間近であると報じられ、アゼルバイジャンはそれに反発していた。政府の方針に、野党も不快感を示している。デニズ・バイカル党首は「共和国史において最大の外交上の過ちを犯している」と話した。


■まずアゼルバイジャンが反発

声明発表後の反応を見守るアゼルバイジャン政府は、「ナゴルノ・カラバフ問題が解決するまで、トルコ・アルメニア国境は開放されるべきではない」との声明を出した。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:16278 )