トルコでも豚インフルエンザを警戒
2009年04月27日付 Radikal 紙

保健省健康保健局局長セラジェッティン・チョム博士は、メキシコで発生した豚インフルエンザへの対応として、国際便が運航している空港のうち、アンカラとイスタンブルの出入国審査において検疫を開始したことを明らかにした。

チョム博士の下、公共感染予防センター長のムスタファ・エルテキ准教授、中央健康保健局副局長アリ・トルンオール博士、アンカラ・ヌムネ病院感染病棟責任者ヒュレム・ボンドゥル博士、ハジェッテペ大学病院国民健康専科メンバーのレヴェント・アクン教授の参加により、豚インフルエンザに関し保健省で情報交換会議が行われた。

メキシコで発生した豚インフルエンザはヒトからヒトへ感染したと話すチョム博士は、メキシコに地理的に近い国以外にも、国際間の交通を介してトルコにも感染の恐れがあると述べた。そして「国際線のある国内の空港のうち、アンカラとイスタンブルにおいて国内対策措置に則り、出入国審査において検疫を始めた。メキシコ及び近隣諸国から来る人と、トルコからこうした国々に行く人に対し、空港において検疫を行う。ウイルスを持ち込む危険のある人たちに対し、最初の防止措置を行う」と話した。

■ ウイルス感染による死者の割合は低い

チョム博士は、メキシコで4月17日から1600人もの豚インフルエンザ感染者が病院を訪れており、103人の死者(4月27日現在)が出ているとし、この状況は、死に至る割合が低いことを示していると述べた。

最新の情報によれば、ヨーロッパの一部の国においても同様のインフルエンザの発生が見られていると述べるチョム博士は、ウイルスは鳥から鳥へ、豚から豚へ、そしてヒトからヒトへ感染すると話した。また保健省の組織である諮問委員会が豚インフルエンザに関する会合を行ったとし、保健省内で以前から鳥インフルエンザ対策のために備蓄し、今回のウイルスにも対応できる、120万ものワクチンとインフルエンザの予防の役割を果たす250万ものキチン質の準備があると述べた。

チョム博士は、(対策は)トルコとメキシコの間の航空便で実施したとし、せき、くしゃみ、手の接触により感染する豚インフルエンザについてアンカラとイスタンブルにおいて始めた検疫が必要となれば、他の空港でも実施される可能性があると述べた。

同博士は、インフルエンザに関する情報を載せたパンフレットを空港に掲示すること、地方の保健クルーにもこの問題について注意を喚起した旨を述べた。そして、保健省も毎日豚インフルエンザに関して最新の情報を国民に提供していくと述べた。

同博士は、「トルコで豚インフルエンザの発生は目下のところ起こっていない。トルコは何にも増してインフルエンザの危機下にない。しかし、注意を怠らないことは必要不可欠だ。インフルエンザの影響を受けることがあり得るからだ。国民のみなさんは、公式情報以外に耳を傾けないでもらいたい。ホットラインALO 184 SABİMに電話をすればインフルエンザに関する情報を提供している」と話した。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:16307 )