トルコ航空の航空機テキルダーがイスタンブル‐アムステルダム線を航行中、今年の2月25日にスキポール空港着陸時に墜落した事故で、パイロットらは高度計が間違ったシグナルを示しており、航空機に問題が発生していることをまさにその時認知したが、十分な対応ができなかったことが明らかとなった。
事故に関する調査を進めるオランダ安全調査審議会(OVV)が今日4月28日に公表した中間報告書によれば、パイロットらは航空機の突然の降下と失速に関する警告シグナルを、フレーヴォランド上空で受けとった。この時、高度は275m(900フィート)、速度は時速266km(144ノット)を示しており、航空機の翼は降下体勢を取った。しかし航空機は、危険信号をさらに数回伝えた。
パイロットらは、警告信号を受信するやいなや直接航空機を加速させた。この時、高度は235mにまで落ちた。しかし、再び加速に失敗し、失速は続いた。パイロットらが最後に加速させたときには高度50m以下まで落ちていた。
報告書によれば、パイロットらは最初に加速させた後、アクセルペダルを放した。この時、航空機は自動操縦に委ねられたため、再び自動操縦が操作を開始し、故障していた高度計の数値をそのまま受け取り、加速をやめ速度を再び落とした。
報告書では、どうしてアクセルペダルが自動操縦により操作されたのかよく分かっていないと伝えられている。パイロットらがアクセルペダルを固定するべきだったという見方が有力だ。
トルコ航空TK1951便テキルダー機は、乗組員含む135人の乗客と共にイスタンブル‐アムステルダム線を航行中の2月25日に、スキポール空港着陸時の墜落により、4人の乗組員を含む9人が死亡、100人近くの乗客が負傷している。事故に関する最初の捜査では航空機の左側の高度計の故障により墜落したと公表されている。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:16319 )