途中で切れた携帯電話―地雷で犠牲となった兵士との最後の会話
2009年04月29日付 Yeni Safak 紙

ディヤルバクルのリジェで起こった戦車に対する地雷攻撃で犠牲になった兵士らのうち、オヌル・ギョルメズの死亡連絡が、アイドゥンのカルプズル郡にあるオメルレル村で暮らす家族の元に届いた。

死亡したオルヌ・ギョルメズの母親は、昨日息子と電話で話をした際、携帯電話のコントル(プリペイドカード)が無くなってしまい、会話が途中で途切れてしまったと話した。

ハベルチュルクの情報によると、農業で生計を立てるギュルメズ夫妻の、2人いる子供のうちの1人であり、たった1人の息子であるオヌル・ギョルメズの兵役は5ヶ月であったことが明らかとなった。母親のヌルセル・ギョルメズは、息子との最後の会話を昨日電話で行ったが、携帯電話のコントルが無くなってしまい会話が途中で途切れてしまったと話した。最後の電話でオヌルは「親戚、友達、僕を知っている人たち、電話してくれるように言って」と語っていたとも話した。
この話の後オヌルは、父親が昨晩電話をかけてくれたが出ることが出来なかった、とも話したという。

オヌルの写真を抱きしめ涙を浮かべた15歳の妹、テンヌル・ギョルメズは、「私は殉職者の妹になったの?お兄ちゃんはとても綺麗な目をしているの」と泣き叫んだ。
悲しみにくれる父親のカミル・ギョルメズは、息子がいつも電話をしてもらいたがっていたと話す一方、自分も息子に対し「そこは軍隊で、高校ではない。いつでも電話できるわけではない、会えるわけではない。気を楽に持ちなさい。いつでも電話し、会えるようにするから」と話したことを明らかにした。母親のヌルセル・ギョルメズも、「素晴らしい息子です」と泣きながら話した。

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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:16323 )