ハーメネイー革命最高指導者、イラク治安悪化で米軍を非難
2009年04月26日付 E'temad-e Melli 紙
慈悲深く慈愛あまねき神の御名において
イラクで悲惨なテロ事件が起き、イマーム・ホセイン廟参詣者や聖廟を愛する道行く人々が非業の殉教を遂げたことに、預言者一門への愛に胸を高鳴らせ、ムハンマドとその一門(彼とその家族に神の祝福を)に付き従うことのなかに幸福と救済を見る人々は心を痛ませ、哀悼の念を抱いている。
その手を亡くなった犠牲者たちの血で汚し、かくのごとき大罪を犯した恥知らずどもよ、汝らは神の友を喜ばせることよりも、人間とジン(魔物)の悪魔を喜ばせることを選び、親愛なる全能の神の怒りの炎のうちに自らを投じたのだということを覚悟しておくがよい。「げに地獄は信仰なき者どもを一人残らず取り囲んでいる」〔コーラン第9章49節〕ということを。
盲信的で抑制のきかぬテロリズムをイラクで始めた、汚れた手と邪悪な頭を持つ者どもよ、その災厄は自らにも飛び火するものと心得よ。そして他の一部のイスラーム諸国と同様、汝らの悪意は何よりも自らの首を絞めるものと心得よ。
今回の犯罪行為やこれと同類の事件でそもそも責められるべきは、テロとの戦いを口実にしてイスラーム国家を抑圧・占領し、数万の人間を殺戮し、日増しに治安の悪化を招いているアメリカの治安部隊である。
イラクにテロリズムという毒草をはびこらせたことは、間違いなくアメリカが犯した数々の罪のなかの一つであり、その第一の責任はアメリカやイスラエルの情報機関にある。
我々はイラク政府に対し、このような犯罪に真剣に立ち向かい、聖域参詣者の安全を完全な形で確保するよう期待している。
今回の事件で殺害された者たちは、イマーム・ホセインの御前に参詣して死を遂げた殉教者たちであり、神の思し召しがあれば、彼らは親愛で慈愛あまねき神の御許で報われるだろう。しかし遺族や故人を愛する者たちの心は悲しみに満ちている。私はこの事件のために死別の悲しみに打ちひしがれている全ての方々、特に家族や近親の方々に、お悔やみを申し上げる。そして負傷された方々の回復を、慈悲深き神に祈っている。
( 翻訳者:佐藤成実 )
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